昨年の初演に続く再演となる今作。
また、影山は「袖での皆さんとの会話が。絶対笑っちゃいけない環境の中で、皆さん本当におもしろいことを言ってくださるので、笑いたくなっちゃうんですよ。ただ笑っちゃうとお客さんに聞こえちゃうから」と告白。報道陣から「どんな会話をされたんですか?」と問われると、影山は「ちょっと、みなさん爆笑しちゃいますよ!もうそれどころじゃないので、ここでは言わないですけど」とユーモアをまじえながらにごした。
ここで、松田が「1つだけご紹介させていただくとするならば」とエピソードを披露。「僕、亀を飼っているんですけれども、ある日、影山さんが『松田さんって亀飼われているんですよね』っていうから、『飼ってるよ』って言ったら、『いいですよね。何千年も生きるんですよね』って言って、そのまま太郎として舞台に上がっていかれて…」と影山の天然ぶりを暴露した。これに影山は「え?生きますよね?言われてるじゃないですか、何千年生きるって!嘘なんですか!?」と1人衝撃の事実に慄いた影山に、一同爆笑。
報道陣から「影山さんは天然キャラな感じですか?」と聞かれると、影山は「いやいやいやいや、僕はめちゃくちゃしっかりしてますね。IMP.リーダーもやらせてもらってるので」と全力で否定。
「夢」を聞かれた際には、「『星列車で行こう』の夢は、この5人でおいしいご飯を食べに行く」と回答したが、すぐに「弱いですか?すみません」と再考した影山。松田が「すぐかなうと思いますよ」、石井が「それは焼肉になると思います」と笑顔で重ねる中、影山は「もう一回ちゃんといいます」とし、「すてきな劇場でこのカンパニーでやらせていただくのはすごくうれしいので、作品を通して僕たちを知ってくださる方もいると思いますので、この5人のひとりひとりの魅力とかも来てくださる皆さんにお伝えできたらと思います」と座長らしく意気込みを伝えた。
本作は、夜空を駆ける“幻の列車”を舞台に、人生の岐路に立つ人々が出会い、悩み、そして希望を見出していく姿を描いたオリジナルストーリー。2024年に京都・南座、名古屋・御園座にて初演。脚本は小説家の真山仁氏、演出・補綴は坂東玉三郎が手がける。歌、芝居、美術、照明、そのすべてを玉三郎の美学と感性が貫き、観る者を幻想的で繊細な世界へと誘う。
“夢が見つかる”という伝説を持つ星列車を舞台に、迷いを抱えた若者たちが再び走り出すまでの心の旅路を描く今作。初演に引き続き、IMP.の影山拓也が、自らの力で運命を切り拓きたいと星列車に乗り込む青年・太郎役で主演を務める。
闇バイトから逃げ出し「星列車」に迷い込む次郎役の松田悟志、歌舞伎俳優を志すもかなわず星列車にたどり着く五郎役の松村龍之介、乗客を案内する不思議な車掌役の石井一孝が続投。また、太郎のかつての友人役として小波津亜廉が本作から新たに参加する。
劇中では越路吹雪の「一寸おたずねします」、堀内孝雄の「家を出てゆきたい」、浜田省吾の「MONEY」、ベン・E・キングの「Stand by Me」といった往年の名曲の数々を、ダンスシーンを交えて披露。劇場内には満天の星空が広がり、観客は列車とともに壮大な宇宙の物語を体験することとなる。
公演は、10月4日~26日に東京・新橋演舞場、10月30日~11月9日に大阪松竹座にて上演される。