同作は、熱狂的なファンを多く抱える『ベイビーわるきゅーれ』シリーズやスマッシュヒットとなった映画『ネムルバカ』の阪元裕吾監督とテレ東が、『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』に続き、2度目のタッグで送る“理容師アクションコメディー”。
今回の舞台となるのは、田舎町にひっそりとたたずむレトロな雰囲気の月白理容室。一見、普通の理容室だが、店主の月白司には裏の顔があった。表の顔は理容師、裏の顔は客が持ってきた表社会では解決できないトラブルを力で解決する裏用師(リヨウシ)。300万で依頼人の乱れた人生を整え、髪を切るのが仕事。ひょんなことから月白理容室に住み込みで働くことになる元美容師の日暮歩と店主の月白司が、絶えずケンカをしながらも一緒にご飯を食べ、生活をともにし、不器用ながらもさまざまな依頼を引き受けていく。
貯金なし・居場所なしの、無力だが情にあつい元美容師・日暮歩(ひぐれあゆむ)を演じるのは、数多くの映画やドラマに出演する中島。本作が連続ドラマ初主演。そして、月白理容室を1人で営むクールで冷徹な店主・月白司(つきしろつかさ)を演じるのは、『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』にも出演し、阪元監督作品に2回目の出演となる超特急の草川。「ベビエブ」に続き本格的なアクションにも挑戦する。
また、同作の見どころのひとつであるバトルシーンを担うアクション監督は、『幸せカナコの殺し屋生活』(DMM TV)でアクションコレオグラファーを担当したRioが務める。本作が連続ドラマ初アクション監督となる。
【コメント】
■中島歩
――本作の出演オファーを受けた時の感想、台本を読んでみての感想をお聞かせください。
ついにこの時が来たと思いました。新宿武蔵野館界隈の映画人に優しく手を差し伸べてくれるテレ東の深夜枠。初めてのテレビドラマ出演もテレ東の深夜でした。いつかここで主演を、と夢見るのは自然なことで、それが最高の形でかなって、本当に僕は幸せ者です。台本は子どもの頃に読みまくった漫画のように、熱く、自由な遊び心に満ちたものでした。それを生身の人間が、しかも、四十の背中が見えてきたおっさんが演じることに不安もありました。しかし、フタを開ければ最高に楽しく、子どもの頃、新しい遊びを発明した時みたいな高揚感に満ちた撮影の日々です。
――演じられる役どころについての印象をお聞かせください。
日暮は、言いたいことも言えないこんな世の中には珍しい、思ったことが全部行動と言葉になっちまう単純で気持ちのいい男です。日暮を演じながらどんどん解放されていく自分がいます。ご覧になる方にも解放感を与えられたらいいなと思いますが、まあどう思うかは自由です。
――今後の撮影への意気込みをお願いします。
現在、撮影は中盤に差し掛かったところですが、身体がボロボロです。思ってたより早くボロボロです。けれど日に日に愛着が増す素晴らしい撮影チームで、みんなに喜んでもらうために踏ん張っています。決して楽な撮影ではありませんが、どこよりも自由で創造的な撮影ができるよう頑張ります。
――視聴者の皆さんへ見どころなどメッセージをお願いします。
これほど自由奔放で遊び心に満ちたドラマを僕は知りません。そのなんて言うか波動?みたいのが、皆さんにブワーッて伝わってイェーイみたいになると思うので、絶対観てくれよな!
■草川拓弥
――本作の出演オファーを受けた時の感想、台本を読んでみての感想をお聞かせください。
とてもうれしかったです。阪元監督とは『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』でご一緒させていただきました。今回の作品も阪元ワールドがさく裂していて喜怒哀楽、さまざまな感情がふりきっております。読破した時の高揚感はすさまじかったです。
――演じられる役どころについての印象をお聞かせください。
かなり深いキャラクターだなと思います。人と触れ合うのが苦手で、変なこだわりが強く、癖も強ければ戦闘も強い。めちゃくちゃだけどおもしろいです月白さん!また中島さん演じる日暮との凸凹コンビもお楽しみに!
――今後の撮影への意気込みをお願いします。
タイトなスケジュールの中、芝居部分とアクションもやらせていただくので、体調管理に気をつけよう!が目標ですね。
――視聴者の皆さんへ見どころなどメッセージをお願いします。
『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』で演じた夏目敬に引けを取らない新たな世界観をお楽しみに。
■阪元裕吾(脚本・監督)
中島歩さんと草川拓弥さんでバディものを撮りませんか、と『ベイビーわるきゅーれエブリデイ!』の加瀬プロデューサーから言われ、そんな魅力的な話はないと即座にオノ・マサユキに連絡。長い付き合いになりますが、初めて本格的に2人で脚本を書きました。中島さん演じる日暮歩、草川さん演じる月白司、まさに太陽と月のような存在の2人が繰り出すドタバタコメディーと社会正義を貫く物語は、きっと皆さんの心に届くはずだと確信しております!撮影初日から台風の中、アクションを撮ったかと思えば次の日は36度の酷暑。自然やいろいろな障壁が僕たちを襲いますが、ジャンルムービーを愛するものとして最後までチームで走り抜きたいと思います!応援のほど、よろしくお願いします!
■加瀬未奈(プロデューサー・テレビ東京ドラマビジネス部)
中島歩さんが演じる“情けなかっこいいアラフォー”の姿は、大人たちを笑いの世界へどっぷり引きずり込む唯一無二の存在です。そして草川拓弥さんの、スマートで洗練された立ち居振る舞いの奥に潜む狂気には、幾度となく笑わされてきました。「そんな2人の喜劇が見てみたい!」。そう阪元監督へお話ししたことが、この企画の始まりでした。
阪元監督の描く、不器用でバカバカしくて、それでいてまっすぐで愛おしいキャラクターと世界観。そこに、清々しいほど遊び心に振り切ったキャスト・スタッフが全力で乗っかり、“俺たち私たちなりのバッドバーバーズ”を作り上げています。
毎週金曜が楽しみになるような、悩み事や辛いことを全部忘れて日常にほんの少し彩りを添えられるような、そんな作品にしたいと思っています。大変な撮影を今まさに駆け抜けてくださっている制作チームへの感謝を胸に、この作品をしっかり視聴者の皆さまへと届けます!「テレ東がまた変なことやってるぞ!」と笑って、日暮と月白の2人を温かい目で見守っていただけたらうれしいです。