■3位 『僕達はまだその星の校則を知らない』(月曜後10時~関西テレビ・フジテレビ系)/総合満足度スコア:3.31
満足度ランキング3位は『僕達はまだその星の校則を知らない』。本作は、独特の感性のために何事にも臆病だった弁護士を主人公とした学園ヒューマンドラマ。共学化で揺れる私立高校にスクールロイヤー(学校弁護士)として派遣された主人公。法律や校則では簡単に解決できない若者たちの青春に、不器用ながらも必死に向き合っていく。
主演は民放連ドラ初主演の磯村勇斗、脚本は『青天を衝け』(2021年/NHK総合)の大森美香。
順位は前回調査(11位以下)から大きく評価を上げて3位にランクイン。アンケートで特に満足度の高かった項目は、キャスト(主演)(★3.50)、キャスト(主演以外) (★3.50)、 映像(★3.37)で、他作品と比べるとセリフ(★3.33)の満足度も高得点だった。
回答者からは「磯村優斗、堀田真由の演技が素晴らしい。(中略)生徒役も手垢のついていないフレッシュな感じで良い」(神奈川県/50代/女性)など演者が評価されており、「学校というものに対する様々な感じ方、向き合い方を説明臭くなく、でもしっかりと描いている」(茨城県/50代/女性)、「現代社会の問題を解決しつつ温かい気持ちになるようなドラマで、良いと思う」(京都府/50代/女性)など、社会背景を内包した演出・ストーリーが好評だ。
■2位 『ちはやふる-めぐり-』(水曜後10時~日本テレビ系)/総合満足度スコア:3.38
満足度ランキング2位は『ちはやふる-めぐり-』。本作は、令和の高校生たちが青春をかけて競技かるたに挑むオリジナルストーリー。
主演は『どうする家康』(2023年/NHK総合)にも出演した當真あみ、監督・脚本は映画『ちはやふる』の小泉徳宏で、原作者の末次由紀も参画。
順位は4話以降に評価を高め2位に躍進(前回調査5位)。アンケートで特に満足度の高かった項目は、キャスト(主演以外)(★3.56)、キャスト(主演) (★3.50)、映像(★3.44)で、他作品と比べると、特に音楽(★3.39)の満足度が高得点だった。
回答者からは「高校生役のみなさんの一生懸命な演技が、ストーリーとリンクしてとても心動かされます」(千葉県/20代/女性)など、主演を含めたキャストの演技が好評。「百人一首のシーンがかっこいいです」(長崎県/50代/男性)など競技の迫力や、「人間模様がベタなのかもしれないけど、The青春でおもしろい。映像も音楽も雰囲気にぴったりで盛り上げている」(東京都/40代/女性)など、青春ストーリーとその演出が魅力となっている。
■1位 『舟を編む ~私、辞書つくります~』(火曜後10時~NHK総合ほか)/総合満足度スコア:3.53
満足度ランキング1位に輝いたのは、『舟を編む ~私、辞書つくります~』。本作は辞書作りが題材で、一見無機質な辞書の裏側で注がれている「作り手」の想像を絶する情熱と心血を描き出す。今作は原作の主人公・馬締ではなく、新入り社員・岸辺みどりの視点で描く新たなストーリーとなっている。
主演は『古見さんは、コミュ症です。』(2021年/NHK総合)の池田エライザ、脚本は『あの子の子ども』(2024年/関西テレビ)の蛭田直美と塩塚夢、原作は三浦しをん。
アンケートで特に満足度の高かった項目は、 セリフ(★3.87)、 ストーリー(★3.84)、キャスト(主演以外)(★3.82)で、他作品と比べるとセリフの満足度が高得点だった。
回答者からは「言葉が大切と言うことを再認識し、綺麗な言葉遣いを心がけようと思った」(東京都/50代/女性)など言葉の大切さに言及した感想が多数あり、「辞書編集の仕事の奥深さが分かり、楽しい」(山形県/40代/男性)などテーマ性、「ドラマの方が主人公1人に焦点を当てていて、展開がつかみやすかったし、話の進むスピードも本よりゆったりで良かった!」(新潟県/20代/女性)など、原作とはまた違ったストーリーラインも好評だった。
【調査概要】
≪対象作品≫ 2025年6月以降に放送開始で対象放送期間に地上波(深夜枠除く)で放送されたドラマ
≪対象放送期間≫ 2025年8月4日(月)~2025年8月24日(日)
≪スコア算出方法≫ 自社モニター690名における満足度調査を毎週継続的に実施。回答データの満足度と視聴数から「総合満足度スコア」を算出、ランキング化