住人(アルジ)は、子どもが2人いる4人家族。
斜めに切り取られた屋根が住宅街でひときわ存在感を放つ家は、角地の狭小変形地に目いっぱい立てたことから、L字と三角形を組み合わせた独特の形をしていて、建坪はわずか15坪。実は、この斜めの屋根のおかげで、住人は憧れの京都に住むことができたという。
斜めの屋根の下にあたる、7帖の三角形のリビングが家のメインスペース。大きな一面の窓からは、世界文化遺産の醍醐寺で知られる醍醐山のパノラマがきれいに見える。この景色が家を決めた1つのポイントになったという。
転勤で全国各地を移り住んできたアルジ一家。12年で8ヶ所の引っ越しを経験する中、子どもの将来を思い、長男が小学校に上がるのを機に、かつて暮らした京都を定住の地に選んだ。しかし、予算は土地と建物を合わせて4500万円。京都市中心部では到底予算に見合わなかった。
当時福岡にいたアルジの土地探しの方法というのが、グーグルマップを使って、航空写真で空き地のような場所を探すという方法。そんな地道な努力の末に、京都市内では破格の約1000万円の土地を発見する。
大きなコストダウンとなったのが、斜めの屋根。三角形のリビングの上は天井が斜めに切り取られた吹き抜けになっているが、壁をなくして斜めの屋根1枚にしたことで、建材を減らすことができた。
吹き抜けの開放感は残しつつコストを抑えるというアイデアによって予算内に収まり、実現した京都暮らし。さらに吹き抜けがあることにより、家の中でそれぞれの気配を感じることができる。夫は「一緒にいるっていう感覚をずっと感じられるっていうのは、すごくいいことかなって思います」と語る。