チャラン・ポ・ランタンの小春が1日、自身のnoteを更新。1月に誕生した息子の障害について公表した。


 小春は「1月に息子が産まれまして、新しい生活がいつの間にか半年以上経ちました。実は出産中に事故といいますか、突然赤ちゃんが苦しいことになり、色々と不運が重なってしまいました。救急車で大きな病院に移り、最善を尽くしていただいたのですが、息子は脳に大きなダメージを受けてしまいました。脳波は平坦、MRIでは大脳の全体が真っ暗です。これから色々とできなくなることが出てくる可能性があると言われています」と説明。

 続けて「診療説明書に書かれている『重症身体障害児』を目にした時、今までの人生で感じたことのない気持ちが深く心に刺さったのを覚えています。出産までは本当に順調で、とっても元気でした。自分の病院選びが良くなかったのではないか、帝王切開を強く望めばよかったのか、自分が何かできたのではないか。息子の診断結果をもとに調べれば調べるほど苦しくなり、これからの生活が想像できないまま、今の状態を受け入れるまでに大変時間がかかってしまいました」と記した。

 さらに「生きるとは、なんなのか。ずっと問い続ける日々でした。音楽があまりにも無力で泣きながらライブで歌いました。
さて、曲のエピソードなんぞわざわざこうして文章にして出すことはあまりないのですが今回書くことにしました。というのも、突然障害児育児が始まり、右も左も分からなくてですね、悩んだのですがどうしても色々と情報が欲しく、こうして発信することにしました。そして、この曲を作った後も、色々と状況が変わり続けています。ここ数ヶ月の中でも、呼吸器が外せて自発呼吸ができるようになったり、口からミルクが飲めるようになったり、本当に頑張り屋さんです、私に似たのかな。私に似たってことにしておいてください」とつづった。

 その上で「そして最近、突然目を見て笑うようになりました。え、そんなことあるんだ…。診断結果を見る限り、心が全く残ってないと思い込んでいて諦めていたので、今まで息子を信じていなかった自分が恥ずかしくなりました。そういえば抱っこすると泣き止むけどベッドに置くとまた泣き出し、特定の人には『オー』と言うのに小春には言わないとか、脳が動いてないとやらなそうな事をやっていることに気づきました。なにかリハビリをしたり刺激を与えてあげたらまだ何か出来ることが増えたりするのかも。そう思うようになりました」との変化も明かした。

 続けて「医療ではわからないことが沢山あるんだそうです。
『赤ちゃんの可能性は無限大で…』と説明された時、何わけわからん綺麗事を今この状況の時に言ってくるんだろとか思ってたのですが、本当にそうなんだなぁと、息子の成長を見ながら日々感じています。もしも同じ境遇の方がいらっしゃいましたら、お友達になってください。ちょっとひとりぼっちで心が折れそう!なにかいいリハビリとか、病院とか、なんでも知りたいです」と呼びかけている。

 チャラン・ポ・ランタンは妹・もも(Vo)、姉・小春(Acc)による唄とアコーディオンの姉妹ユニット。2009年結成。14年にシングル「忘れかけてた物語」でメジャーデビュー。アーティストへの楽曲提供や、高橋克実、東京スカパラダイスオーケストラ、フジファブリック、片平里菜、Rei、松井玲奈などのコラボレーション楽曲も発表している。
編集部おすすめ