吉岡演じる平良正太郎は、野田洋次郎演じる2年間逃亡を続ける容疑者・阿久津弦を追う設定。
そんな野田は残念ながらスケジュールの都合で完成報告会に参加できず。それでもコメントを寄せた。野田は「チーム全員で決して一筋縄ではいかない過酷だった撮影を乗り越え、ようやく皆さんに届けることができてうれしく思います」と明かした。潜伏シーンのつらさを語りつつ、「真冬での撮影。用意してもらった石油ストーブのある待機場所のイスからは森監督の背中がいつも見えていました。連日の撮影、簡単ではないシーンの連続に、その背中が日を追うごとに少しずつ疲弊し、小さくなっているように感じました。毎日、撮影が終わる度に『監督も少しは休まれてください』と声を掛けるのが日課になっていました」とウィットに富みながらも、優しさがこもり、各方面を気遣ったメッセージとなった。
ミステリー作家・芦沢央による小説(中公文庫)を連続ドラマ化。立場も境遇も異なる人々が、それぞれの想いを抱きながら事件、そしてその背後にある“社会の闇”と向き合う姿を描く社会派ミステリードラマ。点と点を丹念に紡いだ先に、想像を超える真実が待ち受けている。
物語の中心となるのは、1996年に起きた殺人事件。担当刑事・平良正太郎(吉岡秀隆)は、2年間逃亡を続ける容疑者・阿久津弦(野田洋次郎)の足取りと動機を追いながら、事件の真実に迫っていく。バラバラに見えた登場人物たちの点と点が、“ある容疑者”を巡ってつながるとき、思いもよらぬ“社会の闇”が浮かび上がる。さらに、容疑者・阿久津をかくまう同級生・長尾豊子(瀧内公美)。刑事・平良のバディで真相解明に奔走する若手刑事・大矢啓吾(高杉真宙)の二人が物語を大きく動かしていく。