物語の舞台は明治11年、深夜の京都・天龍寺。岡田准一演じる主人公・嵯峨愁二郎を含む292名の志士たちは、各自に配られた木札を奪い合い、東京に辿り着いたものに賞金が与えられる蠱毒〈こどく〉という名のゲームに参加する。
本作では主演・プロデューサー・アクションプランナーの三役を務める岡田を筆頭に、藤崎ゆみあ(※崎=たつさき/香月双葉)、清原果耶(愁二郎の義妹・衣笠彩八)、東出昌大(元伊賀忍者・柘植響陣)、染谷将太(アイヌの弓使い・カムイコチャ)、早乙女太一(愁二郎の義弟・化野四蔵)、山田孝之(京都府警警察・安藤神兵衛)、二宮和也(蠱毒〉を運営する槐)、玉木宏(菊臣右京)、伊藤英明(貫地谷無骨)らがキャストに名を連ね、今年2月のキャスト発表直後からSNSを中心に大きな話題を呼んだ。
解禁されたティーザー映像では、血に飢えた参加者たちの狂気、そして息を呑むアクションシーンが展開され、視聴者の心を強くひきつける。
破格のスケールで描かれる天龍寺の乱戦は、総勢1000人のキャスト・スタッフにより、ワンシーンに数日間かけるといった大規模な撮影が行われた。プロデューサーの岡田と藤井道人監督が重要にしたのは表現の革新。CG技術が発達した現代だからこそ、生身の肉体表現と、リアルで描く限界を超える画作りに挑んだ。
さらに目を引くのは、ゲームに参加する魅力的なキャラクターたち。世界中の人々が理解しやすいキャラクター像を意識し、衣裳や武器、役者のトレーニング、細部にまで徹底的にこだわりぬかれたキャラクターたちの存在感は、矢継ぎ早に展開する映像の中でも強烈な印象を残す。
さらに、大警視である川路利良役の濱田岳、京八流後継者の一人・蹴上甚六役の岡崎体育、内務省内務卿・大久保利通役の井浦新、駅逓局局長・前島密役の田中哲司、大久保利通の秘書・永瀬心平役の中島歩らの出演も明らかに。さらにスケールアップした世界観を予想させる。
同時に公開されたティーザーアートは、愁二郎と双葉の過酷な運命を暗示しているかのようだ。
釜山国際映画祭からは、「バトルロワイヤルを彷彿とさせる斬新な設定、息を呑むアクションシーン、そして混沌とした時代を背景にした権力闘争の描写が際立ち、他の作品と一線を画す素晴らしさがある。本作は、日本のドラマ制作において“ゲームチェンジャー”となり得る」との高評価が寄せられ、配信前にもかかわらず、日本国内のみならず世界中で期待が高まっている。