住人(アルジ)は、佐賀・唐津市に暮らす子どもが3人いる5人家族。
福岡で生まれ育った妻は子どもの頃から家づくりに興味があり、将来の夢は「自分の手で家を建てること」。その思いは大人になっても冷めることなく、職業訓練校に通って大工の技術を習得。さらに設計事務所に勤務し、設計のノウハウを身につけた。
そして、唐津で一目ぼれした土地を100万円で購入。まずは夢のマイホームをセルフビルドするための拠点となる仮住まいを建てた。こうしてできた最初の家は、「ストローベイルハウス」と呼ばれる藁(わら)と土で作る自然素材の家。この仮住まいをセルフビルドしてスキルを磨き、本格的な住まいづくりに着手。そんな中、たまに家づくりを手伝いに来てくれた大工の1人が現在の夫で、結婚と双子の妊娠、出産を挟みながら3年かけて自宅を完成させた。
壁は、発酵させた藁を混ぜた昔ながらの土壁。
暮らしもセルフビルドし忙しい毎日を送っているが、今後は「ゆっくりものづくりとかをしながら、自分らしくいられるようなカフェとかをやれたら」と妻は話す。実は今、新たな夢に向けてキッチンをセルフビルドしているという。