■100億円投資でゲームへ本格参入 「キャラが動く」可愛さに辻社長も胸キュン
会見に登壇した代表取締役社長の辻朋邦氏は、サンリオの企業理念である「みんな仲良く」を掲げ、今後さらに世界中の人々との接点を広げていくと語った。目指すのは「グローバルIPプラットフォーマー」だ。
これまでライセンス事業やテーマパークで絆を深めてきたサンリオだが、今回のゲーム事業参入には確固たる戦略がある。辻氏が重視しているのが「サンリオ時間」だ。グッズを身につけて過ごす「寄り添い時間」に加え、ゲームや映像を通じてキャラクターに没頭する「夢中時間」を創出することで、ファンの心を深く捉える狙いだ。
「ゲームに触れている時間は非常に長く、エンタテインメントとしての深度も深い。今後、我々が真のエンタテインメント企業として成長していく上で、避けては通れない領域です」と、辻氏はその重要性を述べた。
ゲーム事業への本格参入にあたり、「ゲーム開発にはリスクも伴いますが、我々には67年間培ってきたIP育成の知見があります。ゲームという新たな領域からのアプローチと、これまでのIP育成の知見を掛け合わせることで、サンリオならではの新たな価値を持ったIPの創造ができると考えています」と意気込みも語っている。中期計画では100億円規模の投資を行い、今後3年間で10タイトルをリリース予定だ。
その上で、開発中のゲームについて「キャラクターたちがゲームの中で一生懸命動き回っている姿は、いつも可愛いキャラクターが、さらに可愛く見えて……。テストプレイの際、思わず『胸キュン』してしまいました」と笑顔で語った。
キャラクターがインタラクティブ(双方向)に動き、表情を変える。その姿こそ、これまでのサンリオにはなかった新たな体験価値であり、ファンにとっての「新しいときめき」となるはずだ。ゲームを単なるコンテンツとしてだけでなく、将来のファン層を拡大するための重要な戦略として位置づけている。
■145超キャラが集結、サンリオだからこその「時間と空間」の垣根を超えるゲーム体験
ゲーム事業の具体的な展開について語ったのは、事業担当の濱崎皓介氏。その第一弾として、Nintendo SwitchおよびNintendo Switch 2向けに『み~んなあつまれ♪なかよくレッツパーティー! サンリオパーティーランド』を2026年秋に世界同時発売することを発表した。
本作は、145以上のサンリオキャラクターが登場するパーティーゲームだ。45種以上のミニゲームを収録し、家族や友人と「みんな仲良く」遊べる設計となっている。ただ数多くのキャラクターを登場させるだけでなく、ファンにとっての「エモさ」やコミュニケーションの創出にもこだわった。
濱崎氏は今回のゲーム事業参入を「新しい領域へ踏み出すのは勇気がいる」とも述べている。「サンリオが自らリスクを取り投資していくことで、協業パートナーの皆さんと共に、ゲーム業界での新しいエコシステムを広げていきたい」と、パートナーとの共創に意欲を見せた。
さらに同事業の大きな強みとなるのが「リアルとデジタルの融合」だ。「Sanrio Gamesは、時間と空間の軸さえも超えていくような体験をお客さまに提供できると考えています」と語る濱崎氏。これまで以上にキャラクターとファンが深く繋がれる場所を作り上げていくという。
サンリオの歴史や世界観、ファンやキャラクターが大切にしてきたエッセンスを理解した上で開発された本作には、サンリオが1975年から発行している月刊のキャラクター情報誌『いちご新聞』から着想を得た「秘密」も隠されているという。濱崎氏自身もテストプレイ中に思わず「かわいい!」と声が漏れてしまったというそのクオリティは、既存のファンはもちろん、これまでサンリオに触れてこなかった層の心も掴むだろう。
グローバルな展開も見据え、言葉の壁を超えて「笑顔」を届ける準備は整いつつある。サンリオキャラクターたちがデジタルの海へ飛び出し、世界中のファンと繋がる。「Sanrio Games」が描く新しい未来に、期待が高まるばかりだ。


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