芸能事務所のセント・フォースは22日、同社所属キャスターの声の新たな活用に向けてEDENA、イレブンラボジャパン合同会社と連携し、音声技術を活用した新たな音声体験プロジェクト「Voice Caster」を開始することを発表した。

 本取り組みは、キャスターの声を、従来の放送・ナレーション・イベント出演といった枠を超え、対話体験、音声ガイド、学習支援、探求支援、企業・自治体向け案内、メディア連携など、さまざまな領域へ広げていくことを目指すもの。
今回の連携では、セント・フォースが持つ信頼ある声の価値、EDENAが担う個性化AIによる対話設計・体験デザイン、そしてイレブンラボの音声AI技術基盤を掛け合わせることで、単なる音声生成にとどまらない、新しい音声体験モデルの社会実装を目指すとしている。

 また、本プロジェクトは、キャスターの声を「その場限りの出演」や「単発の収録物」として扱うのではなく、本人の許諾、用途管理、品質管理のもとで、継続的に活用可能な音声資産として設計していく試みという意味も含まれているといい、これにより、必要な場に必要な音声体験をより柔軟に届けることが可能になり、従来よりも広い接点で、信頼ある声の価値を活かしていくことが期待される。

 イレブンラボは、本取り組みにおいて音声AI技術基盤を提供するとともに、初期実装や音声品質・対話体験の向上に向けた連携を通じて、実際に体験可能なプロジェクトとしての立ち上げを支援。こうした連携により、構想段階にとどまらず、試作・改善・実装を短いサイクルで進めながら、日本発の新しい音声活用モデルとして具体化していくことを目指すとしている。

 3社は今後、「Voice Caster」を通じて、キャスターの声が持つ信頼性、親和性、表現力を新たな形で社会へ広げるとともに、対話、案内、学び、探求、体験の領域において、新しい音声コミュニケーションの可能性を切り拓いていく、としている。

■第1弾として検討しているコンテンツ企画

▼「ラシサイ(らしさAI)チャレンジ」について
「ラシサイ」は、キャスター本人の声や話し方に宿る“その人らしさ”を、AI音声体験として発見・活用していく取り組み。本プロジェクトでは、第1弾として、セント・フォース所属キャスターが自身のふるさとや縁の地に伝わる神話・伝承を発掘し、自分らしい読み聞かせボイスとしてAI音声化する「ふるさと神話ボイス」、および自身の声や話し方の「らしさ」を発見・命名し、本人許諾のもとでAI音声化する「あなたらしさボイス」の2企画を、今後順次検討・展開していく予定。

ふるさと神話ボイス
キャスターが地元の神話・昔話・伝承を発掘し、自分らしい読み聞かせボイスとしてAI音声化。地域文化の保存と発信、親子・観光・教育・インバウンド展開を見据えた企画。

あなたらしさボイス
キャスターが自分の声や話し方の中にある「らしさ」を発見・命名し、AI音声を「声の鏡」として体験。将来的には、本人の許諾・用途管理のもとで、継続的に活用可能な音声資産として展開していくことを想定している。

■各社のコメント

セント・フォース
セント・フォースは、所属キャスターの新たな活躍の場を広げていくことを大切にしてきました。
本取り組みを通じて、キャスターの声が持つ魅力や信頼を、これまで以上に多様な形で社会へ届けていける可能性を感じています。声の力を活かした新しい表現や体験を、今後も積極的に探ってまいります。

EDENA
EDENA株式会社は、音声体験を単なる読み上げではなく、人と人、人と社会をつなぐ接点として捉えています。本取り組みにおいては、個性化AIと対話デザインを通じて、キャスターそれぞれの魅力やらしさが自然に活きる音声体験の実装を進めてまいります。また、本人の許諾と適切な用途管理のもと、継続的に活用可能な音声資産の設計を通じて、より持続可能で拡張性のあるコミュニケーションのあり方を探ってまいります。

イレブンラボジャパン合同会社
最新の音声AI技術は今、情報の読み上げを超え、人との距離を縮める体験へと進化しています。本取り組みが、キャスターの方々の声の新たな可能性をひらく一歩となることを期待しております。
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