人類が繰り返し想像してきた“世界の終わり”をたどる新刊が発売されました。
河出書房新社は5月22日、トム・フィリップス著、寺西のぶ子訳「世界の破滅を信じた人たちのとんでもない世界史」を発売しました。
タイトルのインパクトもさることながら、本書で取り上げられているのは、古代から現代まで繰り返されてきた“終末ブーム”の歴史。
最後の審判、ハルマゲドン、キリスト再臨、核戦争、パンデミック、宇宙戦争まで、“世界の終わり”を信じてきた人々のエピソードが次々と登場します。
なかでも強烈なのが、1806年にイギリスで起きた“再臨卵”騒動です。
メアリー・ベイトマンという女性が飼っていたニワトリの卵に、「キリストの再臨が迫っている」という文字が刻まれていたことで、人々は「終末の前兆だ」と大騒ぎ。見物客が押し寄せ、彼女は見物料まで徴収していたそうです。
しかし後に、その卵は彼女自身が文字を書いたうえで、ニワトリの体内に押し戻し、再び産ませていたことが発覚。なかなか力技な“奇跡”だったことが判明します。
本書にはほかにも、「宇宙人が洪水から救ってくれる」と信じた終末思想や、「集団自殺に至ったカルト教団」など、“世界の終わり”に魅せられた人々の逸話が多数収録。
オカルトや都市伝説好きはもちろん、陰謀論やネット文化に関心がある人にも刺さりそうな一冊です。
著者は、「メガトン級『大失敗』の世界史」などの著書をもつジャーナリスト兼ユーモア作家のトム・フィリップス氏。シリアスなテーマをユーモア交じりに描く作風で知られています。
なお本書は四六判336ページ、税込2970円。
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