世界自然保護基金(WWF)ジャパンは、2023年3月より「生物多様性スクール2023」を開催しています。各回著名な有識者を招き、身近な切り口で生物多様性について考えます。
特に2023年シリーズでは、生物多様性の損失と気候変動問題の同時解決や、双方への配慮の重要性に焦点を当て、取り組みの先進事例も紹介していきます。全回のモデレータは、生物多様性と地球環境問題全般に知見の深い井田徹治氏(WWFジャパン理事、共同通信編集委員)が務めます。


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生物多様性スクール2023 第4回 「生物多様性と金融」
世界経済フォーラムによれば、世界のGDPの50%以上(44兆米ドル)は、自然環境や生物多様性に大きく依存し、その危機はあらゆる産業部門の企業や投資家にとって、大きなリスクとなります。そうした中、世界では気候変動分野での先行事例を踏まえ、企業と自然環境の関わり、リスクや機会等について情報開示を促す枠組み「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)」の策定が進んでいます。TNFDタスクフォースメンバー原口真氏をお招きし、生物多様性と金融、企業の情報開示等について考えます。また、宮城県でFSC認証林の経営に取り組む、南三陸森林管理協議会の事務局長佐藤太一氏も迎え、林業の現場から見た自然関連の情報開示についてもお伺いします。
WWFジャパンからは金融グループ長の橋本務太、森林グループ長の相馬真紀子が、国際環境NGOの役割についてお話します。

背景
世界の生物多様性は過去50年で69%損失し、また地球の平均気温は産業革命前よりすでに1度以上上昇したと報告され、地球環境はいま、危機的な状況にあります*。WWFジャパンは2030年までに生物多様性の劣化を食い止め、回復に転じさせる「ネイチャー・ポジティブ」、2050年までの脱炭素社会実現という2大目標を掲げて活動を進め、認知拡大と理解向上に取り組んでいます。近年の国連の気候会議等でも、気候変動と生物多様性損失の2つの危機に同時に対策することの重要性が強調される中、私たちがこれらの課題にどのように向き合い、どう取り組むべきかを考えます。

*生きている地球レポート2022 ー ネイチャー・ポジティブな社会を構築するために ー
https://www.wwf.or.jp/activities/lib/5153.html

お申込
参加ご希望の方は、以下より、イベント開始までにご登録をお願いします。
https://wwf.zoom.us/webinar/register/WN_zFNVV5_nT-y5AQ32OWA1IQ
当日リアルタイムでのご参加が難しい場合も、後日アーカイブ動画と資料をお送りしますので、ぜひご登録ください。


登壇者プロフィール
原口真氏  TNFD(自然関連財務情報タスクフォース)メンバー、MS&ADインシュアランスグループホールディングス TNFD専任SVP/MS&ADインターリスク総研 フェロー

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2000年からビジネスと生物多様性に関する調査・分析、コンサルティングを展開。グリーンレジリエンスと地方創生SDGsの領域で、数多くのオープン・イノベーション・プロジェクトに携わる。全国からSDGs講演の要請があり、2018年から2021年にかけて6,000人を超える方にお伝えした。2021年6月に設立された国際イニシアティブ、TNFD(自然関連財務情報タスクフォース)メンバーに選定され、2023年9月の最終提言に向けて、開発作業と国内での啓発活動に注力している。

<役職等>環境省・次期生物多様性国家戦略研究会委員、国土交通省・グリーンインフラ官民連携プラットフォーム企画・広報部会幹事、東京都・生物多様性地域戦略改定検討会委員、環境省・OECM国内制度等勉強会委員、環境省・ネイチャーポジティブ経済研究会委員、環境省・30by30に係る経済的インセンティブ検討会委員、国土交通省・民間投資による良質な都市緑地の確保に向けた評価のあり方検討会委員、一般社団法人企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)顧問、一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(ABINC)副会長、一般社団法人サステナブルトランジション(AST)副代表理事


佐藤太一氏  南三陸森林管理協議会 事務局長、株式会社佐久 専務取締役

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理学博士。山形大学大学院にて宇宙放射線物理の研究に取り組んでいたが、震災後、家業を継ぐため2012年に南三陸町へ帰郷。
2015年10月に林業団体「南三陸森林管理協議会」で宮城県初の国際森林認証(FSC(R)️)を取得。その後、南三陸町役場新庁舎の全体プロジェクト認証を取得(公共施設として国内初)に貢献するなど、森林認証を活用し南三陸林業を真剣に考え、南三陸町における独自の林業の構築を目指し、さまざまな取り組みにチャレンジしている。
(合同会社MMR 代表。(株)みちのく伊達政宗歴史館 代表取締役社長。一社)南三陸町観光協会 副会長。南三陸いのちめぐるまち学会 学会長)


橋本務太 WWFジャパン 自然保護室 金融グループ長

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国際基督教大学(国際関係学科)卒業後、英国ノッティンガム大学で環境マネジメント専攻の修士課程修了。
環境コンサルタント勤務等を経て、2004年にWWFジャパン入局。森林担当として、企業の森林資源調達における森林生態系・社会配慮の普及、海外森林プロジェクトの設計・管理、新規アクティビティ立ち上げなどを担当。2021年7月より金融グループ長。
林野庁「「クリーンウッド」利用推進事業」委員等を歴任。FSC国内規格策定グループメンバー。


相馬真紀子 WWFジャパン 自然保護室 森林グループ長

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カリフォルニア大学ロサンゼルス校にて地理・環境学の学士号を取得後、東京大学大学院にて国際環境協力を学び、修士号取得。
13年間にわたり政府開発援助の農業・林業政策の専門家としてコンサルティング会社に勤務。東南アジアやアフリカなど世界各地の農林業の現場、とくに山間地でのアグロフォレストリーや有機農業、伝統農法について経験を積む。フィリピンでは有機農業生産・流通・販売組織の設立を手掛けた。現場での経験をとおし、NGOの活躍・機動力を何度も目の当たりにして衝撃を受け、転職を決意。2018年にWWFに入局。


井田徹治氏 WWFジャパン理事、共同通信編集委員(モデレータ)

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1959年東京生まれ。
1983年、東京大学文学部社会学科卒。同年共同通信社に入社。つくば通信部などを経て1991年 本社科学部記者。 2001年から2004年まで、ワシントン支局特派員(科学担当)。2010年から現職。環境と開発の問題をライフワークにアジア、アフリカ、中南米などでの環境破壊や貧困の現場、問題の解決に取り組む人々の姿などを報告してきた。気候変動枠組み条約締約国会議、ワシントン条約締約国会議、環境・開発サミットなど多くの国際会議もカバーしている。著書に「大気からの警告」(創芸出版)、「生物多様性とは何か」(岩波新書)、「霊長類」(同)など多数。


イベント詳細
[表: https://prtimes.jp/data/corp/18383/table/198_1_62743962db1065fa6472b3d1fb961ae1.jpg ]


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