日本企業DMMがオーナーであるベルギー1部リーグのシント=トロイデンには、日本人選手が7人所属している。
その顔ぶれは、GK小久保玲央ブライアン、DF谷口彰悟、DF畑大雅、MF山本理仁、MF伊藤涼太郎、MF松澤海斗、FW後藤啓介。
20歳の後藤は、この夏にベルギー1部アンデルレヒトからレンタル移籍で加わった身長191cmを誇る日本期待の大型ストライカーだ。
その後藤は、17日に行われたラ・ルヴィエール戦で劇的な移籍後初ゴールを決めた。
後半12分に投入されると、1-1で迎えた後半アディショナルタイムに山本のクロスボールを利き足ではない右足のボレーシュートで叩き込んだ。
後藤の決勝ゴールにより、シント=トロイデンは2-1で勝利を収めている。
試合後のインタビューで後藤はこう語っていた。
「自分が入って同点に追いつかれて難しい展開になりましたけど、今日は決められるなというか、今日の相手は去年2部リーグで戦っていたし、点もとっていたので。
今日はというか、今週は絶対に点を決められるなと思っていたので。その通り、点を決められてよかったです。去年戦っていたのも大きいですし、去年マッチアップしたセンターバックの特徴も知っていました。
(笑顔で)これは個人の話なんですけど、髪の毛の色を変えて、去年もアンデルレヒトのトップチームでゴールを決める前に黒に染めて点を決めて。シントの黄色っぽくして(笑)勝手にゲン担ぎにしてるんですけど、髪の毛の色を変えたのもひとつの要因かなと思います」
後藤はアンデルレヒトのリザーブチームに所属していた昨年8月のラ・ルヴィエール戦でも得点を決めており、いいイメージがあったそう。
また、シント=トロイデンのチームカラーである黄色に近い金髪に髪を染めたこともゲン担ぎになったと感じているようだ。
『Sporza』は「日本の英雄、後藤が主役」とその活躍を称賛。ワウター・ヴランケン監督も「後藤にとって、このような形で初ゴールを挙げられるのは素晴らしいこと」と讃えていた。