アルバニア代表FWヤシル・アサニの連帯保証金の未納問題及び、補強禁止処分期間中の選手補強により国内外から批判殺到中の韓国1部・光州FC。
昨年12月にFIFAは光州FCに対して新規選手登録禁止の処分を通達していたものの、その後もクラブは補強を行っており、10名以上の選手が不正な状態でプレーしていた。
同クラブは今年、アジアチャンピオンズリーグエリート(ACLE)でJ1ヴィッセル神戸を撃破し話題となっていたが、その試合でも、登録禁止処分中に補強した選手を起用していた。
韓国メディア『トップスターニュース』など複数メディアは22日、国際サッカー連盟(FIFA)がこの問題について、光州FCに対する懲戒が未履行だった場合に、韓国サッカー協会のFIFA主管大会への出場資格喪失などの重大な制裁を行う可能性を示唆したと報じた。
このFIFA主管大会の中には、AFCが主催するACLEのような大会や、代表チームが出場するW杯も含まれており、もし韓国サッカー協会が迅速かつ十分な処分を下さなければ韓国サッカー界に甚大な影響が及ぼされる。
現在韓国サッカー界はELを優勝したトッテナムに所属する韓国代表FWソン・フンミンの話題で持ちきりだが、FIFAのこの発表以降、各メディアは一斉にこの「W杯出場危機」を報じ、注目を集めている。
本件の類似事例として、2011年に補強禁止期間中に獲得した選手をELで起用したスイスのFCシオンの事例がある。この問題においても同様に、FIFAはスイスサッカー協会に対し、迅速な処分を下さなければスイス代表のW杯出場禁止処分もあり得ると示唆していた。
この事例では結果的に、FCシオンは一時的に勝点がマイナスになるなど極めて厳重な処分を下されたほか、ELにおいても同クラブに敗北したセルティック(スコットランド)が本戦出場権を獲得した。