スペイン1部Rソシエダードが、京都のU―20日本代表DF喜多壱也(19)に獲得オファーを出したことが13日、分かった。喜多はプロ2年目、189センチの高さを誇る左利きのセンターバック(CB)。
Rソシエダードは育成に定評があり、元スペイン代表MFシャビアロンソ(現Rマドリード監督)やフランス代表FWグリーズマン(現Aマドリード)ら、下部組織から世界的な選手を輩出。21歳で加入した久保が飛躍したように、若手にチャンスを与え、成長を促していくクラブでもある。
喜多はJ1リーグ戦の出場経験はないが、日本がU―20W杯の出場権を獲得した今年2月のU―20アジア杯では、主力としてプレー。世界的にも希少な左利きCBとしての潜在能力を、Rソシエダードは高く評価している模様だ。川崎のDF高井幸大(20)が英プレミア・トットナム、湘南の同DF鈴木淳之介(22)がデンマーク1部のコペンハーゲンへと移籍。若手DFに海外挑戦が続いた中で、京都の19歳にスペイン有力クラブから届いたオファー。大型CBの動向に注目が集まる。
◆喜多 壱也(きた・かずなり)2005年9月16日、京都府出身。19歳。京都大宅SSSから京都U―15、京都U―18と下部組織でプレー。同U―18時代、当時17歳の23年3月8日、2種登録選手としてルヴァン杯のG大阪戦でデビュー。