イングランドWSLのトッテナム・ホットスパーは2日、なでしこジャパンDF古賀塔子がオランダのフェイエノールトから加入することが決まったと発表した。

古賀は2006年1月6日生まれの19歳。

大阪府出身で、同い年の谷川萌々子らとともに2018年にJFAアカデミー福島へ入学した。

2022年にU-17女子ワールドカップへ出場すると、2023年の女子ワールドカップでは谷川とともにトレーニングパートナーとしてなでしこジャパンに帯同。直後のアジア競技大会では、全試合に先発出場し日本の2大会連続金メダルに大きく貢献している。

その後なでしこジャパンに定着し、2024年のパリ五輪に出場。今年2月、ニルス・ニールセン体制初陣となったシービリーブスカップでは、地元アメリカとの優勝決定戦で決勝点を決めるなど同大会初優勝の立役者の一人となった。

173cmの長身に攻守における卓越したスキルを備え、本職のセンターバックだけでなく両サイドバック、さらにクラブではボランチもこなしている古賀。「女子版冨安」と評する声も多く、今後なでしこの主力を担っていくことは間違いない逸材だ。

古賀は今回、トッテナムと2029年6月までの4年契約を締結。背番号は32番になる見込みだという。

「自分自身もイングランドでプレーしたいという思いがあった中で、女子のスーパーリーグでプレーできるということは自分の中ではトップクラスのリーグだと思っているので、そこで毎週戦えるということは自分の成長にとってとてもいいことかなと思います」

クラブのインタビューで移籍の理由をそう語った古賀。「まだチームメイトには会っていないですけど、しっかり自分を知ってもらえるように頑張りたいと思います」と新天地での意気込みも口にしていた。

トッテナムと言えば、川崎フロンターレの日本代表DF高井幸大の移籍も秒読み状態。

2025-26シーズンは、2人の日本代表センターバックが男女それぞれのチームで世界最高峰のリーグを戦うことになりそうだ。

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