近年、Tiktokなどのショート動画を中心に、「AI生成」のコンテンツが人気を博している。
人間ではなかなか表現できないような、少しシュールな映像・音楽の数々はついつい“クセになってしまう”ものも多く、魅了される人々も多い。
特に、昨年公開されたAI生成による音楽『YAJU&U』は、ショート動画での「踊ってみた」などのコンテンツで多く利用され、YouTubeで3500万回近い再生数(記事執筆時点)、Spotifyの週刊バイラルチャートで国内1位を獲得するなど、大きな流行を生み出した。
そうした中で、サッカー界にも「AI生成楽曲」のブームが来つつある。
「メッシネイマールミトマカオルウウウウウウ」「ファン・ダイクとリュディガーが立ちはだかる壁!壁!壁!」など、“変”ではありながらもクセになる歌詞の数々が印象的なAI生成楽曲『ファンファーレ』は、サッカーゲーム『eFootball』のプレー動画などで、BGMとして多く用いられている。
この曲がBGMとして使用された動画の中には100万再生を超える動画もあり、妙に耳に残るこの曲はサッカーファンの間で着々と浸透しつつある。
SNS上では「次のワールドカップのテーマソングで流すべき名曲」「もうこの曲のない生活は考えられない」などこの曲の虜になった人々の声も多く投稿されている。
全国高校サッカー選手権やFIFAワールドカップのテーマソングが開催のたびに話題になるように、「サッカーと音楽」は切っても切り離せない関係にある。AI関連技術が音楽界を席巻する昨今の潮流を考えると、こうしたムーヴメントが起こるのも珍しくない時代になりつつあるのだろう。