リヴァプールのオランダ代表DFフィルヒル・ファン・ダイクが、クリスタル・パレスのファンが黙とうを妨害したことに対して苦言を呈した。
10日、プレミアリーグ王者のリヴァプールとFAカップ王者のクリスタル・パレスの一戦となったコミュニティ・シールドが行われた。
リヴァプールは、試合開始早々の前半4分に新加入のFWウーゴ・エキティケが先制点を挙げるも、同17分にPKを決められて同点に。
その後、前半21分に同じく新加入のDFジェレミー・フリンポンの右サイドからのクロスボールがそのままゴールに吸い込まれてリヴァプールが勝ち越しに成功したが、後半77分に再び同点に追いつかれた。
PK戦に突入したこの試合は、リヴァプールのキッカー3人が失敗してクリスタル・パレスが勝利。リヴァプールは今季最初のタイトルを逃した。
なお、ベンチスタートとなったリヴァプールの日本代表MF遠藤航は、71分から投入され19分間プレーしている。
この日の試合前には7月に不慮の交通事故で亡くなったFWディオゴ・ジョタとその弟アンドレ・シウヴァを追悼する黙とうが捧げられた。
だが、黙とうの最中にクリスタル・パレスの一部サポーターがが叫び声を上げるなどして妨害。
クリス・カヴァナ主審は黙とうを中断し、たちまちリヴァプールのサポーターからブーイングが沸き起こった。
試合後、同クラブの主将であるファン・ダイクは黙とうを妨害されたことに対して「がっかりした。ほかに言いようがありません。誰がそれをしたかは分かりません。多くの人が黙らせようとしていたが、何の助けにもならなかった。
一方、スロット監督は「私はあれが計画的なものだったとは思わない」とクリスタル・パレスの一部サポーターを擁護する発言をした。
「おそらく彼らは1分間の黙とうを知らなかったのかもしれない。喜んでチームを応援していたのかもしれない。クリスタル・パレスのファンは彼らをなだめようとしていたし、我々のファンも反応した。彼らに悪意があったとは思わない。私はポジティブな人間だ。世界中からディオゴとアンドレへ敬意が払われているのを私は目にしている」
スロット監督は最後に「私たちはどこへ行ってもジョタを心に刻み続けます」とコメント。リヴァプールはジョタの遺志を胸に、今月15日から始まるプレミアリーグ新シーズンを戦う。