J2のV・ファーレン長崎は23日、MF名倉巧の病気療養による長期離脱を発表した。
名倉は1998年6月3日生まれの27歳。
ベガルタ仙台への期限付き移籍も経ながら成長し、2023年以降は再び長崎の一員としてJ1復帰を目指していた。
クラブの発表によると、6月20日、名倉本人から体調不良の訴えがあり、諫早市の病院を受診検査。その後、専門医の慎重な診断が必要であると判断されたため、東京都内の病院で精密検査を実施し、その結果、体内に悪性腫瘍が発見されたという。
名倉は現在、自宅で療養をしており、今後は回復にむけて化学療法を行う予定。専門医のもと経過を注意深く診ながら、適切な治療を行っていくとのことだ。
以下は名倉のコメント。
「リリースにもあった通り、身体に悪性腫瘍が見つかり一時戦線を離脱することになりました。
このような形でチームとして大事な時期に長期離脱することになってしまい、悔しい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいです。
6月20日に、悪性腫瘍の可能性が高いと言われ、その日から緊急入院し、(髙田)旭人社長のおかげで今は東京の病院で治療を受けることができています。
当たり前にあった幸せな日常を奪われ、不安と恐怖の日常に変わってしまいましたが、僕の周りにはこんなにもたくさんの最高の仲間がいて、家族がいて、僕を支えてくれる人のおかげで1人じゃないと強く感じることができています。
この病気に必ず打ち勝ち、絶対にピーススタジアムのピッチに戻ると誓います。険しい道のりで復帰まで少し長くかかるかもしれないですが、またピーススタジアムに戻る日まで待っていてください。
絶対に、元気な姿でまた戻ります。
病室から観る長崎の試合は熱くて、パワーをもらえて、できれば自分も一緒に戦いたいと思ってしまうくらい輝いているけど、今はそれぞれの場所でお互いに頑張っていけたらいいなと思っています。
この病気を治して復帰することで、同じ病で苦しんでる人だったり、不安を抱えている人に少しでも希望を与えることができると思っています。そういう意味でも絶対に完治させて復帰できるように頑張ります。
必ず乗り越える」
V・ファーレン長崎は名倉の寛解、また復帰を全力でサポートしていくという。