
1月の移籍マーケットはシーズンの途中で行われるため、市場に出てくる選手は少なく、各チームは割高な補強を行わなければならず、失敗に終わることも多い、
しかし例外もあり、1月の移籍締切日に行われたにもかかわらず大きな成功を収めた取り引きもある。今回は『FootballTransfers』から「プレミアリーグで最も成功した冬の締切日補強」をご紹介する。
ルイス・スアレス
移籍元:アヤックス
移籍先:リヴァプール
年度:2011年
移籍金:2650万ユーロ(およそ41.33億円)
リヴァプールは2011年1月、点取り屋であったフェルナンド・トーレスをチェルシーに売却した穴を埋めるため、ルイス・スアレスとアンディ・キャロルを獲得。キャロルは失敗に終わったが、スアレスはトーレスの最高の後継者となった。
ウルグアイ出身の彼は、リヴァプールで133試合に82ゴールを記録し、2013-14シーズンにクラブをプレミアリーグの優勝争いに導く活躍を見せた。その後、2014年ワールドカップ後にバルセロナへ8170万ユーロで売却された。
ジョン・ストーンズ

移籍元:バーンズリー
移籍先:エヴァートン
年度:2013年
移籍金:350万ユーロ(およそ5.46億円)
現在マンチェスター・シティでプレーしているイングランド代表のDFジョン・ストーンズ。彼は18歳の時にバーンズリーからエヴァートンへとわずか350万ユーロで移籍した経験がある。
バーンズリーでのファーストチーム出場は28試合に過ぎなかったが、エヴァートンは彼の才能に賭け、すぐにグディソン・パークで欠かせない存在となった。さらに、2016年にマンチェスター・シティが英代表スターとして5500万ユーロで獲得し、ペップ・グアルディオラの下で世界最高峰のDFへと成長した。
デル・アリ

移籍元:MKドンズ
移籍先:トッテナム・ホットスパー
年度:2015年
移籍金:660万ユーロ(およそ10.29億円)
2015年にトッテナム・ホットスパーは2部のMKドンズから若手デル・アリを獲得した。その際の移籍金はわずか660万ユーロであったが、彼は瞬く間に世界有数のミッドフィルダーへと成長した。
残念ながら全盛期は本当に短かったものの、トッテナムでの最初の数シーズンはまさにスーパースターだった。
ピエール=エメリク・オーバメヤング

移籍元:ドルトムント
移籍先:アーセナル
年度:2018年
移籍金:6380万ユーロ(およそ99.52億円)
オーバメヤングは、近年のアーセナルが行ってきた取引の中でも特に優れたものの一つであったといえるだろう。高額ではあったが、すぐにプレミアリーグ屈指のフォワードとして定着した。
アーセナルで163試合に92ゴールを記録したものの、最終的にはミケル・アルテタの下でクラブを去る結果となり、2022年にキャプテンを剥奪された後でバルセロナへ移籍した。
ジャロッド・ボーウェン

移籍元:ハル・シティ
移籍先:ウェストハム・ユナイテッド
年度:2020年
移籍金:2130万ユーロ(およそ33.22億円)
ジャロッド・ボーウェンは2020年1月の締め切り日にウェストハム・ユナイテッドへとやってきた選手だ。そして、加入からしばらくしてイングランド代表選手としての地位を確立し、大きな飛躍を遂げた。
2023年にはUEFAカンファレンスリーグ決勝でゴールを決め、40年以上手にしていなかった欧州タイトルを獲得。さらに昨年からキャプテンも任されている。
モイセス・カイセド

移籍元:インデペンディエンテ・デル・バジェ
移籍先:ブライトン
年度:2021年
移籍金:480万ユーロ(およそ7.49億円)
モイセス・カイセドは、インデペンディエンテ・デル・バジェ在籍中に複数の欧州トップクラブから注目されたが、2021年初頭にブライトンが先手を打って獲得することに成功した選手だ。
エクアドル出身の彼は、その後ベルギーでの武者修行を経て欠かせない存在に。ロベルト・デ・ゼルビの下でプレミアリーグ屈指のミッドフィールダーとして成長し、2023年にはチェルシーが1億1600万ユーロという信じられない額で獲得している。