日産自動車株式会社は15日、経営再建計画Re:Nissanで推進するグローバルな生産拠点の見直しの一環で、同社の追浜地区にある追浜工場(神奈川県横須賀市)における車両生産を2027年度末に終了すると発表した。

同工場での車両生産は、日産自動車九州株式会社(福岡県苅田町)へ移管、統合し、現在、追浜工場で生産しているモデルや今後生産を開始するモデルは、日産自動車九州で生産する予定だという。

業績不振に陥っている日産自動車。経営再建の一手として、閉鎖が検討されている国内工場の一つが追浜工場だった。

今回、車両生産を2027年度末に終了すると発表されたことで、工場が閉鎖されることは決定的に。一方で、リリースでは以下のような記述もなされている。

「今回の決定は、追浜地区の一部である追浜工場についてのものです。同地区にある総合研究所やGRANDRIVE、衝突試験場、追浜専用ふ頭など、その他のすべての機能については、今後も変更なく事業を継続していきます」

追浜工場と言えば、工場の敷地内にあるグラウンド(日産自動車追浜総合グラウンド)において、Jリーグの横浜F・マリノスの中学年代チームの一つ「横浜F・マリノスジュニアユース追浜」やスクールが活動していることで知られる。

追浜工場閉鎖の噂においては、サッカー関連施設についても心配する声が上がっていたが、グラウンドは今後も事業を継続していく施設が多いエリアの一角に位置しており、存続していく可能性が高いのではないかとみられる。

なお、生産終了後の追浜工場について、日産自動車は今後、幅広い選択肢を検討し、最適な活用方法を決定するという。

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