なぜ奈良クラブ「水増し問題」は起きたのか? 他クラブにも潜む「3つの落とし穴」

なぜ奈良クラブ「水増し問題」は起きたのか? 他クラブにも潜む「3つの落とし穴」

サッカーのJFL(実質4部)に所属する奈良クラブが、2015年より入場者数の水増しを常態化させていたことが発覚。昨年新体制となり、さまざまな新しい取り組みをしている面白いクラブとして注目を集める存在であっただけに、発覚後の対応を含め、地元奈良のファンのみならず多くのサッカーファンに驚きと落胆をもって受け止められた。

この問題が「なぜ起こったのか?」を突き詰めると、将来のJリーグ参入を目指す他のクラブにも決して他人事ではない“3つの落とし穴”が浮かび上がった。

(文・写真=宇都宮徹壱)

問題を「奈良クラブだけのものとしない」ために

初めて取材現場で奈良クラブを見たのは、東日本大震災があった2011年のことである。その年の全国地域サッカーリーグ決勝大会(現・全国地域サッカーチャンピオンズリーグ/以下、地域決勝)、淡路島で行われた1次ラウンドに奈良クラブは関西リーグチャンピオンとして出場。SC相模原に次ぐ2位となったものの、決勝ラウンド進出とはならなかった。第一印象としては「熱心なサポーターがいる」「うまさはないけれど実直なプレーをする」そして「ユニフォームが面白い」というものであった。当時のユニフォームの柄は唐草模様。そして胸スポンサーには『中川政七商店』が入っていた。

その後も、『奈良劇場総支配人』の肩書でプレーしていた岡山一成にインタビューしたり(2013年)、地域決勝優勝とJFL昇格を達成した瞬間に立ち会ったり(2014年)、新会社の代表に就任したばかりの中川政七氏にも昨年暮れに奈良で話を聞いている。だからこそ今回発覚した、奈良クラブの入場者数水増し問題については、大きなショックと失望感を払拭できずにいる。


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2019年12月15日のスポーツ総合記事

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