今月18日で中居正広は50歳に。元SMAPのメンバー(木村拓哉稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾)で初めての五十路だ。
中居は唯一の社長タレントで、グループ時代から変わらずSNSにノータッチ。仕事の内容もレギュラー番組も、当時から遜色なくキープしている。

 9月1日に、レギュラーから特番に切り替わったTBS系音楽特番「UTAGE!」の3時間SPが放映。メインMCは中居。アシストするのは、Kis-My-Ft2舞祭組宮田俊哉。SMAPとキスマイの師弟関係が健在なところを、今回も見せる。


 中居とTBS系歌番組は、96年の「うたばん」から改題を重ねながらも続行。ところが、当の本人は歌が不得意。グループ時代は“ヘタキャラ”にみずから寄せた部分もあったが、「僕は」とあくまでも個人を前提にしたうえで、口パクがあったことを告白。コンサートでは、ファンにマイクを向けているにもかかわらず、スピーカーから自分の歌声が聞こえたことが何度もあったという。

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 マイクの電源をオフにされていたことは、しょっちゅう。そもそも、レコーディングに呼ばれなかったこともあった。
SMAPが96年5月にリリースした21枚目のシングル「はだかの王様 ~シブトクつよく~」だ。プロ野球の中継番組「劇空間プロ野球'96」(日本テレビ系)のテーマソングで、曲を聴いた中居が「SMAPっぽいなぁ」と思った。日テレ関係者に確認すると、「SMAPさんによる4月からのテーマソングです」とまさかの返事をされた。

 「そのときの中居さんの感情も、少しヘン。『自分が歌ってないのはいい。レコーディングしてないのもいい。
ただ、俺が日テレで何かスポーツでしゃべるんだから、4月からSMAPがやる、それだけは教えろや』と怒ったそうです」(音楽雑誌のフリーライター)

 音痴をキャラにしていると、ついにレコーディングから外された元国民的アイドル。結果、デモテープさえもらえないまま、シングルCDがリリースされた。ミュージックビデオには参加。まだ幼児だった本物のおいとめいが映っているのは、一部ファンしか知らない事実だ。

 シブトクつよく、ジャニーズ事務所の後輩たちが歌い継いでいる「はだかの王様」。価値ある貴重作だ。


(伊藤由華)