今年度、フジテレビは3人の新人女子アナを採用したが、そのなかで、かわいそうなくらい脚光を浴びていないのが、新美有加(にいみ・ゆか)アナだ。

 それも無理はない。

宮司愛海アナは「ミスサークルコンテスト2010」「早稲田コレクション2011」のグランプリ、小澤陽子アナは「2012ミス慶應」。華々しい経歴をもつ2人に対し、新美アナは地味な印象をぬぐえない。

 その注目度の差は、研修を終えての現場配属にも表れてしまった。宮司アナと小澤アナは、日替わりで朝の情報番組「めざましアクア」で天気を担当。その他に、宮司アナは新番組「さまぁ~ず神ギ問」のMC、小澤アナは「プロ野球ニュース」(CS放送フジテレビONE)日曜日のMCに起用される抜てきを受けた。一方、新美アナは「とくダネ!」(月~金曜午前8時~9時50分)の水~金曜のリポーターを担当するのみ。
スタート時点で、同期2人に大きな差を付けられてしまったのだ。

 新美アナは東京都出身、上智大学経済学部卒の秀才だ。大学時代は、「上智大学ソフィア祭2012」実行委員会で広報局パブリシティ統括を務めたり、CSチャンネルAXNで放送された「第65回エミー賞」授賞式の視聴者リポーターに応募して、ロサンゼルスに飛んだりと、かなり好奇心旺盛で活動的な学生だったようだ。

 女子アナ・ウォッチャーのA氏によると、「確かにミスコン出身の2人と比べると、目立たぬ印象はあります。しかし、ルックスを見てもらえれば分かるように、新美アナはかわいいですし、早くもファンもついているようです。入社年度が今年でなければ、それなりに注目を集めたはず。
同性にも愛されそうな純朴系キャラで、山崎夕貴アナと同じ路線で行けば活路が見えてきそうな気もします」と語る。

 山崎アナといえば、「第10回全日本国民的美少女コンテスト」本選出場、数々のミスコンでファイナリストに選ばれた実績をもつ同期の細貝沙羅アナにばかり注目が集まって、当初は目立たなかった。しかし、天然キャラで山崎アナがブレイクを果たし、2人の立場は逆転した。

 現時点で新美アナの注目度は高くないが、“ダークホース”としての資質は十分。純朴系キャラが支持されて、数年後には案外、宮司アナ、小澤アナの上を行っているかも?

(坂本太郎)