中国・陝西省西安市の景勝地を訪れた花見客が付近の畑を踏み荒らす動画が物議を醸している。中国メディアの新黄河が報じた。

報道によると、今月12日、同市鄠邑区の景勝地に花見目的で訪れた観光客らが、近道をするために野菜畑を突っ切って歩いていった。中にはごみをポイ捨てしていく観光客もいたという。畑を管理する高齢女性は観光客らに注意したものの聞き入れてもらえず、土下座して「やめてください」と懇願。この様子が動画で撮影され、ネット上で物議を醸した。

騒動を受け、地元の警察当局が調査に乗り出した。畑は景勝地には含まれず、現地の村が管理しているものだった。当局は畑の周囲にフェンスを設置したり、看板を設置したりして、観光客らにマナーを守るよう呼び掛けた。また、鄠邑区の観光当局の職員もこの件に言及し、「マナーを守った観光を呼び掛けている」と説明した。

ネットユーザーからは「道徳心のない観光客」「中にはこういう全く自覚しない観光客がいるんだよ」「(観光客らに)賠償させよ」「フェンスを作っても近道なら乗り越えるやつが必ず現れる」「土下座が意味をなさないことはこれまでに証明されている。棒を振り回して追い払うべき」「(当局の)呼び掛けでどうなる?。とっ捕まえて罰すればいい」などの声が上がった。(翻訳・編集/北田)