中国メディアのZAKER科技によると、中国の自動車大手、長城汽車の魏建軍(ウェイ・ジエンジュン)会長はこのほど、中国の自動車産業の安全性は深刻な脅威に直面しているとし、「自動車産業の『恒大(中国恒大集団のこと)』はすでに出現しているが、まだ爆発していないにすぎない」との認識を示した。
魏氏は、中国の金融情報サービスプロバイダー、新浪財経の鄧慶旭(デン・チンシュー)最高経営責任者(CEO)とのインタビューで、自動車産業に求められるのは健全な発展であり、資本によって過度に制御されることがあってはならないとし、「自動車メーカーの中には市場価値の追求と株価の上昇に力を入れすぎているところがある」と指摘。
魏氏は、中国の自動車産業の安全性は深刻な脅威に直面しているとし、「自動車産業の『恒大』はすでに現れているが、まだ爆発していないにすぎない」と強調。「純電気自動車(BEV)は大規模な赤字に見舞われ、クローズドなビジネスループを形成することが困難となっている。資本はすでに利益を上げて撤退し、業界はジレンマに陥っている。新たなエネルギー補助金は業界の健全な発展に寄与するものであるべきで、国は業界の健全な発展を促すことに重点を置くべきだ」との認識を示した。(翻訳・編集/柳川)