シンガポール華字メディアの連合早報は26日、中国が韓国企業に対するレアアース(希土類)輸出を承認したとする記事を掲載した。
記事によると、韓国・連合ニュースは韓国政府と関連業界からの情報として、中国商務部が今月、中国企業からレアアースを輸入する韓国の複数の企業に対する輸出を承認したと報じた。
連合ニュースによると、中国が4月にレアアース7種の輸出を規制して以来、韓国企業に対する輸出許可事例が確認されたのは今回が初めてという。
輸出規制対象の7種の元素は、サマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウムで、これらはスマートフォンや電気自動車(EV)など先端技術分野に欠かせず、韓国も国内需要の相当部分を中国に依存している。
韓国貿易協会国際貿易通商研究院の報告書によると、昨年基準の韓国の対中国依存度は半導体部品と付属品が3.4%、レアアース含む化学製品が29.1%、レアアース化合物が61.1%、レアアース金属が79.8%だった。
韓国政府は中国の輸出規制発表直後から韓国企業の被害を最小化するため、中国当局とホットラインを通じて意思疎通し、韓国企業に対する輸出承認速度の向上を求めるなど努力を傾けてきた。
だが米中関係の不確実性により中国当局の対応が変化する可能性もあり、韓国政府は中国の輸出規制政策を鋭意注視している。(翻訳・編集/柳川)