中国国家薬品監督管理局は4日、中国初の国産9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの製造販売を承認しました。これは中国が米国に続き、子宮頸がんの原因となる多くのHPV型の感染を防ぐHPVワクチンを独自に供給できる国になったことを示しています。

中国では、9価HPVワクチンの開発は2007年に始まりました。2019年から全国で5項目の臨床試験が実施され、9~45歳の健康なボランティア累計1万1000人余りが参加し、多くの研究データを取得しました。臨床試験の結果によると、9価ワクチンの安全性は良好だったとのことです。また、研究チームは国産9価ワクチンと海外の同類製品との比較研究を実施した結果、国産9価ワクチンを接種した後、すでに販売されていた他の同類製品と同じレベルの免疫効果が得られたとのことです。これらに関する研究成果は、英国の医学誌「ランセット・インフェクシャス・ディジーズ(The Lancet Infectious Diseases)」に掲載されました。

ヒトパピローマウイルスは子宮頸がんを引き起こす主な原因で、世界中の女性の健康を脅かしています。HPVワクチンを接種することでHPV感染を予防し、子宮頸がんなど関連疾患の発症リスクを低減する最も経済的で有効な方法とされています。(提供/CRI)

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