台湾メディアの民視新聞台は15日、「善意に付け込んだ詐欺?」と題し、日本旅行から台湾に戻る旅行者が見知らぬ人物からある「頼まれごと」をされたケースを紹介した。
記事は、「あなたはこのような状況に遭遇したことはあるだろうか?」と尋ねた上で、旅行者の吉(ジー)さんのケースを紹介した。
吉さんがそれを断ったところ、後ろに並んでいた中年女性はほどなくして列を離れていった。吉さんは「後ろにはすでに多くの人が並んでいたので、怪しいと感じました。普通なら並んでいる途中で急に離れるなんてあり得ませんから」と振り返った。同じ便に乗るようなそぶりを見せていたその女性は、最終的に搭乗口に現れることはなかったという。
記事は、「このような状況は決して珍しいものではなく、また新しい手口でもない」とし、他の旅行者の「その荷物は危険物である可能性があります。親切にしたい気持ちはあっても、自分の権利や安全を脅かす可能性があるなら、まずは自分を守ることが大切です」「今年は数回日本に行きましたが、そのたびに税関で『他人の荷物を運んでいないか』『誰かに荷物を触れられたか』と聞かれました。他人の荷物は絶対に引き受けません」といった声を紹介した。
そして、「万一、渡された荷物の中に違法な物品が入っていた場合、罰せられるのは自分になる。そのため、旅行会社では見知らぬ人からの荷物を預からないようにと何度も注意喚起している」と説明。「海外旅行では少しの油断が大きなトラブルにつながる可能性もある。親切心に付け込まれないよう、十分な警戒心を持つことが大切だ」と呼び掛けている。