中国商務部の報道官は7日、王文涛商務部長がフランス訪問中に欧州委員会のマレシュ・シェフチョビチ貿易・経済安全保障担当委員と会談したことについて、記者に回答しました。
報道官によれば、王部長とシェフチョビチ委員は3日、パリで会談を行い、EUによる中国産電気自動車(EV)への反補助金関税問題や、中国がEU産ブランデーを対象に進める反ダンピング調査、輸出規制など、緊急かつ重要な課題について率直かつ深い議論を交わしました。
現在、EVを巡る価格承諾協議は最終段階に入っていますが、まだ双方の努力が必要です。欧州側は新たな技術的解決策の同時検討を提案しており、中国側は法的・技術的観点からその実現可能性を評価中だと明らかにしました。
ブランデー反ダンピング案件については、フランスの企業や関連業界団体が自主的に価格承諾の申請を中国側に提出しており、中国の調査機関はその中心的な条項について合意に達しています。現在、中国側は承諾文書の全文を審査中で、審査が完了すれば7月5日までに最終決定を公表する予定ということです。
レアアースの輸出規制に関しては、王部長が欧州側に中国の輸出規制政策をさらに説明し、レアアースなどの物品への輸出規制管理は国際的な慣行であることを強調しつつ、条件を満たす申請については手続きを迅速に進めるための「グリーンチャンネル」を設け、審査を加速すると述べました。(提供/CRI)