シンガポール華字メディアの連合早報の7日付記事によると、米ボーイングが主力小型機「737MAX」の中国への納入を2カ月ぶりに再開する。

記事がロイター通信の報道として伝えたところによると、アモイ航空の塗装が施された737MAX1機が6日、ボーイングの中国配送センターへジェット機を輸送するルートの第一区間として米シアトルを出発したことが、FlightRadar24の飛行記録で分かった。

この飛行機は、ボーイング機が太平洋を横断して中国へ向かう途中の給油地の一つであるハワイのカイルア・コナ行きだという。

4月初めに突然、少なくとも3機の737MAXが中国の舟山にあるボーイングの配送センターからシアトルに戻った。中国側はその理由について説明しなかったが、米ブルームバーグは、米中の新たな貿易戦争の下で、中国民用航空局が国内の航空会社に対し、米国製機の受け入れを一時停止するよう指示したことが分かったと報じていた。

5月12日に米中が関税の大部分を90日間撤廃することで合意したことを受け、ボーイングのオルトバーグ最高経営責任者(CEO)は29日の投資家向け会議で、中国への納入を6月から再開すると明らかにしていた。

6日にシアトルからハワイへ飛行したボーイング機は、4月初めに舟山から米国へ戻った最初の1機だという。(翻訳・編集/柳川)

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