中国国際経済交流センターの上級専門家委員を務める国際通貨基金(IMF)の朱民元副専務理事は24日、世界経済フォーラム(WEF)主催の2025年夏季ダボス会議で、優秀なエンジニアチーム、巨大な産業規模と消費市場を背景に、中国では今後18カ月以内に大規模言語モデル「ディープシーク(DeepSeek)」のような技術イノベーションのブレークスルーが100件以上現れるだろうと予測し、これらの新たなソフトウェア製品は「中国経済全体の性格と技術的特性を根本的に変える可能性がある」と示唆しました。
朱氏は24日に開かれた「AI+時代」セッションで、AI応用範囲の広さ、応用規模の拡大に伴うコスト低下、豊富な応用シーンという中国のAI発展の三つの特徴に言及しました。
朱氏は、「中国は大量のデータを生み出す国であり、多くのデータは民間部門からもたらされている。中国はデータエレメントを企業の貸借対照表に計上するなど、データエレメントに関する一連の政策を打ち出しており、その意義は大きい」と述べました。
中国のAI応用の今後の発展について朱氏は、「中国のAIモデル技術は世界と歩調を合わせて発展していくだろう。それと同時に、中国製のチップは演算能力のニーズをほぼ満たすことができる。この2点は中国のAI応用に重要な基盤を提供する」との見方を示すと同時に、今後1年半から2年の間に、中国ではAIの応用と「AIプラス」の産業への移転が急速に進むだろうとの予測を示しました。(提供/CRI)