仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版は27日、「中国の科学者が蚊のようなサイズのドローン(無人機)を開発した」と報じた。
記事は、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの報道を引用。
報道によると、この超小型ドローンは極小の羽で昆虫のように飛行することができ、人間の髪の毛ほどの細い脚で着地することも可能。従来の偵察用ドローンと同様に、敵陣地やインフラの位置特定、捜索救助、偵察などに使用されるとみられるが、発見されるリスクは大幅に低くなる。
英デイリー・テレグラフは専門家の話として、「もし中国が本当に蚊ほどの大きさのドローンを量産できるのであれば、中国はそれをさまざまな情報収集、監視、偵察任務に利用する可能性が高い。特に大型無人機の侵入が難しい地域での使用が想定される」「個人の追跡や会話の盗聴といった用途にも使用される可能性がある」などと報じた。
同専門家は一方で、「こうした極めて小型のドローンに搭載できるのは、定期的に充電が必要な小型バッテリーに限られる。また、センサーも微小なものになるため、操縦する人員が近くにいる必要がある」と指摘し、実際の戦場での用途は限定的とも述べている。(翻訳・編集/北田)