2025年7月28日、韓国・MBNニュースによると、全羅南道・羅州のレンガ工場で、韓国人の上司が外国人労働者を積み上げたレンガにくくりつけ、フォークリフトで荷のように移動させるなど人権をじゅうりんする事件があった。

事件があったのは今年2月。

スリランカ出身の労働者Aさんはこれまで、韓国にいる親戚や関連団体に被害を打ち明けて助けを求めていたという。全南移住労働者人権ネットワークによると、韓国人上司は警察の調べに対し、「Aさんに対し、同僚に仕事内容をよく教えるよう言ったところ、くすっと笑わられた」ため、このような行動を取ったと供述しているという。

一方、Aさんは「笑ってはいないし、上司の言葉を理解できてもいなかった」「当時は何が悪かったのかも分からないまま縛りつけられ、とても怖かった」と話している。全南移住労働者人権ネットワークは「たとえAさんが笑ったとして、韓国語がよく分からない外国人労働者が職場の上司の言葉に、他にどのような反応を示せばよかったのか」「外国人労働者に対する理解のなさが現れている」と批判した。

事件後、Aさんは心理的な不安を訴えており、現在は道内の宗教施設に身を寄せ、市民団体の支援を受けて生活している。所有するビザで就労可能な事業場変更の申請をしている状態だという。道知事は「労働環境が良好な会社、事業場から採用の打診があった。直接会社を訪問して話を聞き、最終決定したい」と話している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「弱い者いじめは最も卑劣な行為だ」「被害者の心の傷が早く癒えますように」「被害者は笑ってないと言ってるのに、加害者はそんな言い訳をしてるのか。仮に笑ったとして、手を出すよりまず口で『なぜ笑ったのか』と聞いたらどうなのか」「韓国人が外国で就労する場合も、こういう環境があったのかなと思うと悲しくなる」「こんなやつ、誰か特定してくれ。会いに行って笑ってやるよ」「こいつもレンガにくくりつけて、直射日光の下、24時間放置してやれ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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