中国では近年、バッグにぶら下げる装飾品のバッグチャームのブームが若者の間でいつしか広まってきました。中国発の大人気キャラクターで、品切れにもなったラブブ(Labubu)やディズニーキャラクターとのコラボ商品、さらに各地の博物館で販売される文化をテーマにした創作商品などの精巧な品々が徐々に、若者にとっての「必須アイテム」になってきました。

消費者女性の一人である楊さんは、バッグチャームを購入した理由について、個性的な表現であり、バッグチャームが違えば、持ち主の性格や情緒が異なる場合があると語りました。

バックチャームに「気持ちを伝える」ことを託す若者もいれば、バッグチャームに生活の中の「温もり」を感じる若者もいます。消費者女性の陳さんは、「地域の特徴を持つ小物を見れば、疲れた体が癒され、ストレス解消にもなります」と話しました。

SNSでは、人気バッグチャームに関する文章の閲覧数が1000万回以上にも達したケースもあり、ネットユーザーは「バッグチャームの組み合わせ」「ニッチなバッグチャームのおすすめ」などの情報を共有しています。

中国社会科学院財経戦略研究院インターネット経済研究室の李勇堅主任は、「バッグチャームの流行は情緒面を重視するエモ消費の台頭を体現しているだけでなく、新たな社交モデルを生み出した」との見方を示しました。

さらに注目すべきは、これらの一見目立たない小さなバッグチャーム市場はすでにアートトイ、文化観光、バッジなど多くのジャンルを網羅しており、十数元(200円以下)のお手頃なものから100元(約2000円)、さらに1000元(約2万円)以上の人気キャラクターとのコラボ商品など高価なものまで、若年消費者層にこよなく愛されていることです。(提供/CRI)

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