香港メディアの香港01は21日、昨年8月27日にオーストラリアで生後9カ月の豪州人男児にホットコーヒーをかけて重度のやけどを負わせたとして告発された33歳の中国人の男について、「事件から約1年が経過した今も、法の網を逃れてのうのうとしていて、男児の母親は当局に対し、男の逮捕を求めている」と伝えた。

当時の報道によると、査証(ビザ)の申請が却下されたことが、男を白人への報復に駆り立てたとみられる。

男児は人工皮膚移植や皮膚はり療法、レーザー治療など計8回もの手術を受けた。

男は昨年8月末に豪州を出国した。豪州の警察当局は男が中国に戻ったとみている。中国と豪州の間には犯罪人引渡し条約が存在しないため、男は犯行から約1年が経過した今も、法の網を逃れている。

事件後、インターネット上には、男児のために募金活動を行う人々が現れ、その多くが中国系の人々だったという。

豪州で乳児が中国人男にコーヒー浴びせられ重傷、中国警察は捜査に協力すべき―香港メディア

記事は「男が中国に帰国しているのであれば、中国の警察当局は率先して男の身柄を拘束し、適切な協力ルートを通じて豪州に移送し、裁判に付すべきだ」とし、「男の身柄を豪州に移送することは、中豪協力を促進するだけでなく、正義を貫き悪を罰し善を推し進めるという中国の決意を示すものとなる。犯罪者は国籍にかかわらず正当に処罰されるべきだ」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

編集部おすすめ