右も左も分からない異郷の地で心細さを覚えるのは自然なこと。そんな時、さりげなく救いの手を差し伸べてくれる現地の人がいたら、どんなに心が温まることだろうか。
中国メディア・東方網は11日、「日本で道を尋ねると、中国と日本との差が少なくとも50年は開いているということを知るはずだ」とする記事を掲載した。

 記事は「慣れない外国で最も心配なのは、道に迷うこと。しかし、日本ならば、この問題は容易に解決される。道に迷ったら、通りすがりの人に尋ねればいいのである。彼らは急ぎの用事などがない限り、現場まで連れて行ってくれることがしばしばあるのだ」としたうえで、実際に日本で道を尋ねた時の経験を紹介。

 デパートの免税処理カウンターが見つからず、付近にあった食べ物店の店員に場所を聞くと、場所を教えてくれるどころか店を出て現場まで連れて行ってくれたとした。また、ホテルの場所が見つからない時にも中学生が一緒に探してくれたり、ある山の登山口が見つからない時には一緒に山の途中まで登ってくれたりといったエピソードを披露している。

 そして、「中国でも、道を尋ねる側が『すみません』と言うのは不思議ではない。しかし日本では、道を尋ねたほうが逆に相手から『道が分からなくてすみません』と言われることがあるのだ」とした。

 また、「おもしろい現象もある。道を尋ねるために地図を渡すと、往々にして渡されたほうも道が分からない。それでも何とか目的地を探し出そうとし、解決するまで地図を返してくれないのだ」と指摘。
「急いでいる時にこの『誠心誠意』に遭遇すると困ってしまうのだが、その一方で、半ば常軌を逸したような頑なさが、異国の観光客の心をより一層温めてくれるのである」と解説している。

 記事は最後に「しかも、道に迷った多くの中国人観光客に対して進んで声をかけ、手伝ってくれる。礼儀正しく接してくれるのは個人の素養の高さ、国の高い文明を物語っている。社会の文明度という点で考えれば、中国と日本との距離は少なくとも50年以上離れていると認めざるを得ない」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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