中国東部の浙江省地質博物館で9月12日、2366点の古生物化石の移管が完了し、これらの古生物化石は同博物館に収蔵されました。これらの化石は浙江省杭州市にある蕭山空港の税関がこのほど、輸出小包の中から押収した密輸品でした。

近年、杭州税関が一度に移管する古生物化石として最多の数となります。

今回移管された化石は、両開きのアンモナイト化石526点、頭足類化石1834点、オウムガイ化石6点で、いずれも極めて高い学術研究価値と科学普及価値を有しています。

これらの古生物化石は、杭州蕭山空港税関が輸出小包の検査中に摘発したもので、当時の申告品名は「ガラス工芸置物」だったということです。検査の過程で、X線画像に内部構造が非常に特殊で、一般的なガラス製品とは全く異なるものが映し出されたことから、開梱検査を行ったところ、数十個の密封した袋に非常に明確な生物の構造を持った石が入れられているのが分かったため、職員が古生物化石かもしれないと疑い、直ちに通関手続きを中止して、鑑定に回しました。

専門機関が鑑定したところ、「工芸品」と偽ったこれらの貴重な古生物化石は、すべて『古生物化石保護条例』で保護されている保護古生物化石に該当することが判明しました。これらの化石は税関の密輸取り締まり部門に送られて処理された後、1点ずつ登録され、適切な封印が施されたため、移管に当たっては一切損傷がありませんでした。(提供/CRI)

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