中国国務院報道弁公室が9月16日午前に開いた記者会見において、農業農村部の責任者は第14次五カ年計画(2021~2025年)期間における農業と農村の質の高い発展に関する状況を説明しました。
説明によると、第14次五カ年計画の開始以来、「住みやすくて働きやすい調和の取れた美しい農村」をテーマとした農村建設が新たな成果を挙げています。
各地は、浙江省が2003年6月から実施したプロジェクト「千の村モデル、万の村整備」の経験を学んで活用し、地域の実情に応じて農村の産業発展、農村建設と農村ガバナンスを推進し、それぞれ特色ある「住みやすくて働きやすい調和の取れた美しい農村」を作り上げてきました。中でも、農村産業は盛んな発展を示し、全国の一定規模以上の農産物加工企業(年間主要営業収入2000万元、日本円で約4億1000万円以上の企業)の売上高は約18兆元(約373兆円)に上りました。農村では、居住環境が顕著に改善され、衛生条件の良いトイレの普及率は約76%に達し、水道、電気、道路、ガス、住宅、通信などのインフラ施設も大幅に改善され、教育、医療、介護など公共サービスの水準は絶えず向上しています。また、文明的な農村社会の構築も推進されています。中でも、高額の結婚結納金、生前の親不孝を償うような死後の過剰な葬儀などの社会問題の是正が進められ、村バスケットリーグや村サッカーリーグ、村特別番組など、「村」を冠した文化・スポーツ活動が村民生活を盛り上げています。
農民の生活水準は継続して向上しています。第14次五カ年計画期間中、農民の収入は急速な伸びを示し、2024年の農村住民の1人当たり可処分所得は2万3119元(約48万円)に達し、都市部と農村部の住民の収入比は2020年の2.56:1から2024年の2.34:1に低下したとのことです。(提供/CRI)