中国・四川省成都市の公園で25歳の女性が死亡しているのが見つかった。近くには遺書があり、自殺とみられている。

中国メディアが16日に伝えたところによると、9日午前3時ごろ、警察に「玉石(湿地)公園で人が死んでいる」との通報があった。現場には「怖がらないで、私は自殺です。もう自転車をこげなかった。本当は人が少なく、景色の良い場所を探したかったのですが本当にこれ以上動けなくなりました」などと書かれた遺書が残されていた。自殺を強調したのは発見者に嫌疑がかからないようにするためとみられる。

「怖がらないで、自殺です」=25歳女性が残した遺書―中国

警察の現場検証や聞き取り調査、防犯カメラの追跡などから、亡くなった黄(ホアン)さんは8日夜に地下鉄2号線の駅からシェアサイクルで現場まで移動し、首をつって死亡したことが確認された。生前、生きていることが苦痛だとの趣旨の話をしていたという。

この件が報じられると、SNS上では哀悼の声が相次いだほか、遺書の内容について「とても優しい人だ。自分が死のうとしているのに、まだ他人のことを思いやっているんだから」とのコメントも寄せられたという。

成都市竜泉駅区の公安当局は「亡くなった方を尊重し、現場の写真や動画、不確かな情報などを拡散しないようにしてほしい。清らかなネット空間を守り、故人に最後の安らぎと尊厳を捧げてほしい」と呼び掛けた。SNS上では一部で黄さんの個人情報に関する憶測が飛び交っていた。

(翻訳・編集/北田)

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