中国国家標準委員会はこのほど、国際標準「放射線防護~医療用陽子加速器~遮蔽設計と評価の要求と勧告」を正式発表しました。同標準は中国が主導し、米国、フランス、カナダ、スイスなど9カ国の専門家が共同策定しました。

陽子線治療は現在最も先進的な腫瘍の放射線治療技術の一つで、標的への高精度照射や副作用が少ないなどの長所があり、世界でがん治療の新しい選択肢です。国際粒子線治療研究グループ (PTCOG)によれば、世界で建設された陽子線治療センターは120カ所を超えましたが、陽子線治療センターの放射線安全に関する国際的に統一・調整された規範と標準は長期にわたり欠如していたために、陽子線治療システムの遮蔽壁や構造体のコストが高く、放射線についての安全リスクが大きく、全世界での普及が制約されています。

同標準はこのような状況に対応し、陽子線治療センターの放射線安全に関する遮蔽、迷路構造、貫通配管、天空反散射などを中心に扱っており、全世界で陽子線治療センターの建築における遮蔽設計についての科学的かつ調和のとれた統一規格文書です。(提供/CRI)

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