英BBCの昨年放送した番組で、トランプ米大統領の演説が編集されたことが論議を呼び、トランプ大統領の激怒を招きました。トランプ氏の法律チームは最近、BBCに対して問題番組の撤回と謝罪、賠償を要求し、応じない場合には訴訟を起こして少なくとも10億ドル(約1500億円)の損害賠償を請求すると表明しました。
物議を醸したのは、BBCのドキュメンタリー番組の『パノラマ』で、昨年の米大統領選前に「トランプ:2度目のチャンスか?」のタイトルで放送された回です。英紙「デーリー・テレグラフ」が11月3日付で独占公開したBBC内部メモによれば、同ドキュメンタリーはトランプ氏が2021年1月6日の「国会議事堂占拠事件」発生前の演説の扱いで、50分以上の間隔を挟んだ2つの発言をつなぎ合わせてトランプ氏が支持者を扇動し、米国会議堂占拠事件に参加させたかのような印象を与えようとしました。
同番組は数日前からトランプ氏の演説を編集することで視聴者を誤解させたとして批判されるようになりました。また、BBCはホワイトハウスから非難され、ティム・デイビーBBC会長と報道部門トップのデボラ・ターネス最高経営責任者(CEO)は今月9日に辞任を表明しました。デイビー会長は同日の声明で、「BBCは過ちを犯した。最終責任を負わねばならない」と説明し、ターネスCEOは辞任声明で、同番組に関する論争が続いていることがBBCに損害を与えたとして、「責任は私にある」と表明しました。(提供/CRI)











