中国のスマートフォン・家電メーカーの小米(シャオミ)は、フランス・パリに初の直営店「小米之家」を開設すると発表しました。シャオミの担当者によると、同店舗はブランド直営店として、フランス市場における核心的な展示拠点となる見込みです。

過去にシャンゼリゼ通りで営業していた店舗はパートナーが運営しており、新型コロナウイルスの影響により一時撤退していました。今回の直営店開業により、シャオミはフランス市場でのブランド存在感を再び強化する狙いです。

シャオミは2018年5月にフランス市場に正式参入し、パリ市内のセバストポル大通りに初の長期認可店を開設しました。スマートフォンや電動キックスケーターなどの主力製品を展開するほか、現地大手小売りチェーンのカルフールなどと提携し、フランス消費者市場での販売網を拡大してきました。

今年に入りシャオミは、世界各地で直営店の拡大を加速しています。3月にはさいたま市の「イオンモール浦和美園」に日本初の直営店を開設し、東京圏を中心に年内5~10店舗の出店を計画。また、6月には韓国ソウルのIFCモールに体験型展示店を開業し、スマートフォンやスマート家電など全製品群を消費者に紹介しています。これらの動きは、直営店を通じたブランド体験の提供と顧客基盤の強化を狙った戦略といえます。

パリ直営店の開業は、欧州市場におけるシャオミの存在感を高める重要な一歩で、今後フランスを含む欧州での市場拡大の起点となることが期待されます。シャオミは直営店網の拡充を通じて、グローバルなブランド戦略を加速させる考えとみられます。(提供/CRI)

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