2025年11月14日、韓国メディア・毎日経済は、日本政府が竹島(韓国名・独島)などの領有権をアピールするために運営している「領土・主権展示館」をさらに拡張し、新たに教育用空間を開設したと伝えた。記事は「韓国外交部が再三にわたり閉鎖を求めてきたが、日本側はこれを無視して展示施設を強化し続けている」と述べている。

日本政府は東京・千代田区の虎ノ門三井ビル1階にある展示館に、新たに「ゲートウェイホール」と名付けた教育スペースをオープンした。新設された空間は主に学生の団体見学を対象としたもので、講義やワークショップを行えるエリアのほか、領土問題関連書籍を並べた書棚や三面スクリーン、昔の地図などを閲覧できるデジタル地図台などが備えられている。

記事は「問題視されているのは、このデジタル地図に『竹島』と表記し、日本の領土として示している点」とし、「韓国側は『学生に誤った歴史認識を植え付ける意図がある』と強く反発している」と伝えた。

同展示館は18年1月、日比谷公園の市政会館地下に100平方メートル規模で開設された。記事は「韓国政府の閉鎖要求を受けながらも日本側は施設の拡充を続け、20年には規模を約7倍に拡大して現在地へ移転。今年4月にはパネル中心だった展示を刷新し、映像設備や没入型シアターを導入して再開館した」とし、今回の拡張について韓国外交部が声明を出し「日本政府が展示館の拡張を続けていることに強い遺憾を表明する」と改めて抗議したことを伝えた。

これについて韓国ネットユーザーからは、「独島は歴史的にも地理的にも明白に韓国の領土」「(日本の)学生を洗脳するための施設だ」「国際社会に正しくアピールしないと誤解が広がる」「日本はこうして着実に“既成事実化”を狙ってくる。韓国も対抗策を強化すべき」「毎回抗議しても結局無視される。もっと強い措置が必要だ」などの声が上がった。

また、「日本の領土への野心がますます露骨になっている」「日本は結局『未来志向』と言いながら裏では竹島教育を強化してる」「日本は二枚舌にもほどがある」「ここまでやるのに、韓国に来て『関係改善を望む』と言うのが本当に理解できない」「日本は、隣国を挑発して何が得なのか」などの声も見られた。(翻訳・編集/樋口)

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