中国で21日に開幕した広州国際モーターショーについて、台湾メディアの中時新聞網は23日付記事で、台湾有事をめぐる高市早苗首相の国会答弁に起因する外交の緊張は解けないものの、会場では日本車への注目度の高さは変わらないようだと報じた。
記事によると、台湾有事をめぐる高市首相の国会答弁が中国政府の怒りを招き、中国当局はさまざまな動きで不満を表明し、ビジネス活動は大きな影響を受け、人々は自発的あるいは非自発的に日本旅行をキャンセルしている。
しかし広州モーターショーの会場では、日本車への注目度の高さは変わらず、来場者からは「品質とコストパフォーマンスの方が重要だ」との声も聞かれた。
大手テクノロジー企業の研究開発部門に所属する42歳の王(ワン)さんは、ホンダのブースに立ち寄り、さまざまなハッチバックモデルを見て回り、「経済は経済、政治は政治。両者を混同してはいけない」と語る。
30歳の李(リー)さんは、「日本製品は中国である程度の不買運動に直面することになるだろう」とし、2012年に沖縄県・尖閣諸島をめぐる対立で日本と中国の外交関係が緊張したことに触れた。その上で「プロパガンダによる風向きが今のこのような状況であっても、人々は良心に基づいて品質を判断するだろう」とし、今日のグローバル化した市場において、多くの日本ブランドが中国のパートナー企業と深く結び付いていることを強調した。
マツダ車に興味を持っているという広東省仏山市の27歳の徐(シュー)さんは、中国ブランドの技術が日本車と肩を並べるようになったにもかかわらず、依然として日本車に強い関心を抱いているという。「広東では、香港や台湾の映画やテレビドラマの影響で、高級感のある日本車が好きな人が多い」と語る。(翻訳・編集/柳川)











