高級住宅地として知られる渋谷区の松濤(しょうとう)。そんな松濤を散歩していたところ、なんか良い感じの公園があった。
何より、そんなに広くないのが良い。そこで休憩でもするかと入ってみたところトイレがヤバイことになっていた。
・チル
公園に入ると森の中の小道みたいな感じで下り坂と階段が続いている。この遊歩道も歩いているだけでMPが回復しそうなほど良い感じなのだが、それ以上に……
その先の池がめちゃめちゃチルい。
・鳩の視線の先
心なしか鳩も上品に見えた。目の前に佇んでいるだけでガツガツしていない。その瞳は遠くを見ている。向こうに何かあるのだろうか? そこで鳩の視線の先を追ってみたところ……
マジでなんかあった。
オブジェみたいなのがある。東京の公園はオブジェがあるのはそこまで珍しくはないが、ナチュラルな木っぽい質感のオブジェは洗練されていながらも緑の公園の景観に溶け込んでいる。そこでそのオブジェをよく見るため近づいてみたところ、どうやら中に入れるようになっているようだ。
・冒険心
オブジェの隙間を縫うように走る風の通り道みたいな小道。短いけど、先が見えないからちょっとワクワクする。さすが松濤、オシャレだ。
と扉をよく見た時、なにやら記号のようなものが書かれていることに気づいた。ん? もしやこれって……
トイレだった。
オシャレすぎィィィイイイ!!
まさかトイレをワクワクしながら冒険していたとは。個室の鏡もオシャンだわ~。まるで南青山の美容室に来たかのようである。
・トイレの本気
しかし、こんなのはまだ序の口だった。私はこの後、このトイレが全然本気を出していなかったことに知ることになったのである。
それは陽が落ちてから、またこの辺を散歩していた時。公園が開いてたのでふと散歩がてら寄ってみたところ……マジかよ……!
トイレがライトアップされている!
しかも間接照明だァァァアアア!!
温かい木の質感に浮かび上がる周りの木々の影はまるで料亭の入り口みたいなオーラがある。奥で接待が開かれてそうなレベル。
その高級感は影までデザインされているかのようであった。昼と夜で表情を変えるこのトイレ。何度も感心させられるその奥深さにしみじみこう思わずにはいられなかった。「さすが松濤」と。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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