作詞活動50周年を迎えた作詞家・松本隆。彼のトリビュート作品に参加するBzが、カバー曲を発表するのは実に16年ぶりとなる。Bzがカバーする楽曲は、1979年にリリースされた桑名正博のロックナンバー「セクシャルバイオレットNo.1」に決定。
本アルバムのプロデューサー亀田誠治は、松本隆の歴史を語る上で切っても切り離せない作曲家・筒美京平の楽曲であり、松本にとって初のヒットチャートナンバーワン作品でもある「セクシャルバイオレットNo.1」をどのアーティストにカバーしてもらおうか悩んでいた時に、思い浮かんだアーティストがBzだったという。亀田はBzのアルバムレコーディングにベーシストとして参加したことから親交あり、直接手紙を書きアルバムへの参加をオファーしたところ、即OKの返事が届いた。実は、Bzの松本孝弘は、Bz結成前の20代前半に桑名のバックバンドに在籍し、当時「セクシャルバイオレットNo.1」を演奏していたとのこと。完成したBz版セクシャルバイオレットNo.1は、亀田誠治によるゴージャスなアレンジが施され、ギターの松本はアクセル全開でギターソロを弾き、ボーカルの稲葉はそのサウンドの上を縦横無尽にシャウトし、まるでBzの新曲かと聞き間違えるような骨太サウンドに仕上がっている。