2019年は2日間に拡大し、KANA-BOONやSiM、凛として時雨、ゲスの極み乙女。、SUPER BEAVER、10-FEET、ヤバイTシャツ屋さんといったアーティストが出演。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催することができなかった2年間を経て、3年振りの開催となった2022年。コロナ対策として1ステージ制全席指定席という立て付けで、秋山黄色、クリープハイプ、ゲスの極み乙女。、Saucy Dog、sumika、Tempalay、Vaundy、04 Limited Sazabys、MY FIRST STORY、マカロニえんぴつという全10組が出演した。
こうやって振り返ると、ツタロックは毎回、”いま”の音楽シーンに欠かせないライブアーティストが顔を揃えた、実に旬なラインナップのフェスであることがわかる。
2023年は3月19日(日)に開催が決定している。デビュー直後のアーティストから10年選手まで、出演者のキャリアは様々だが、一様に勢いを宿している顔ぶれであることは間違いない。万全のコロナ対策を行った上で、MASSIVE STAGEとCOSMIC STAGEの2ステージ制での開催となる。タイムテーブル順にアクトを紹介していこう。
まずはCOSMIC STAGE。オープニングアクトを務めるのはiiliomote(イリオモテ)。
tonun(トヌン)は本稿を書いている2月下旬の時点での最新曲「Friday Night」がBillboard JAPAN「Heatseekers Songs」で初登場首位を獲得したばかりの注目のシンガーソングライター。スモーキーな歌声とR&Bを通過したグルーヴィーなサウンドが特徴で、King Gnu、Vaundy、藤井風、あいみょん等が選出されたことで知られるSpotifyが選ぶ次世代アーティスト「Spotify RADAR:Early Noise 2022」にも選出されている。
This is LASTは千葉県柏発のスリーピースバンド。ヴォーカル&ギター菊池陽報の彼女に浮気をされた実体験が赤裸々に綴られた楽曲に胸を打たれるリスナーが多数生まれている。2022年は、大型ロックフェスにも多数出演し、ティーンを中心に支持を拡大させている。
群馬生まれ群馬育ちのロックバンドFOMAREは、CMソング「愛する人」をはじめ、話題曲を連発。2022年10月には、ストリングスを導入したバラードや、ゲストボーカルに林萌々子(Hump Back)を迎えた楽曲等、新たな挑戦に取り組んだメジャー1stアルバム「midori」をリリース。地元群馬で主催イベント「FOMARE大陸」を開催する等、クリエイティブも活動規模もスケールアップさせている。
2013年から活動をスタートさせたユニット、水曜日のカンパネラは、2021年9月に初代の主演・歌唱担当コムアイが脱退し、詩羽が加入した。そこから半年も経たないうちに、新曲「エジソン」がTikTokを中心に大ヒットし、新生・水曜日のカンパネラの力を鮮烈に印象付けた。
2020年10月の活動開始直後から地元名古屋のロックシーンを中心に注目を集めたバンド、ねぐせ。は、コロナ禍においてライブハウスに再び活気が戻っていくとともに、勢いを加速させている4人組だ。2022年7月にリリースされた「グッドな音楽を」はリズミカルなリフを軸にしたキャッチーで温かみのあるバンドサウンドがTikTokでバズった。
L'Arc-en-Cielのボーカル、HYDEがきっかけでロックに目覚め、ポスト・マローンやリル・ピープといったエモ・ラップに接近しつつも、独自のロック×ヒップホップサウンドを標榜している(sic)boy。2020年にリリースしたL'Arc-en-Cielの楽曲と同名の楽曲『Heaven's Drive feat. vividboooy』がリリースから1カ月でサブスクの再生回数が200万を超えるヒットを記録。一躍シーンの最前線に躍り出た。「ツタロックフェス2023」の出演アーティストの中では唯一ラップシーンでも存在感を放つアーティストであり、フェス当日はどんな異色を放つのかが楽しみだ。
2022年6月、恋の始まりから愛の終わりを描いたラブソング集『Memory』でメジャーデビューした福岡出身のバンド、マルシィ。吉田右京(Vo・G)が手掛ける生々しい失恋ソングが瞬く間にSNSで拡散され、Z世代の女性を中心に支持を集めている。切なさとエモさが充満するライブパフォーマンスも彼らの武器のひとつだ。
ネクストブレイクが期待される若手アーティストが並んだCOSMIC STAGEのトリを務めるのは、Mr.ふぉるて。
クロージングアクトは、広島発の4ピースバンド、bokula.(ボクラ)。「バイマイフレンド」をはじめ、メロディアスで爽快感のある楽曲が特徴だ。
MASSIVE STAGEの顔ぶれ
MASSIVE STAGEのトップバッターはWurtS(ワーツ)。作詞・作曲・編曲のみならず、映像も自身で手がける21世紀生まれの音楽家だ。音楽シーンの動きを研究した上で、TikTokに初投稿した「分かってないよ」が約1カ月で100万回再生超えを記録するという戦略家の一面もある。以降、ロックやヒップホップ、エレクトロ等をモダンに調理したサウンドをドロップし、バンドを携えたライブは、いくつもの大型フェスへの出演を経て、観る度に躍動感が増している。
2015年に福岡で結成し、全国のライブハウスで実力を磨き上げ、コロナ禍に突入した直後の2020年7月にメジャーデビューしたバンド、神はサイコロを振らない。逆境の中で、再びライブ会場に歓声やシンガロングが響く日を信じ、コール&レスポンスを想定した楽曲の数々をあえて生み出して続けてきた。
「ないものねだり」、「フルドライブ」、「シルエット」等、多くのヒット曲を世に送りだしてきたKANA-BOONは2023年、デビューから丸10年を迎えた。キャッチーなメロディと歌詞がループする中毒性の高い楽曲はライブでの破壊力抜群。正式に、谷口鮪(Vo・G)、古賀隼斗(G)、遠藤昌巳(Ba)、小泉貴裕(Dr)という4人編成となってから約1年。厚みの増したバンドサウンドがたくさんのオーディエンスを躍らせる。
塩塚モエカ(Vo・G)、河西ゆりか(Ba)、フクダヒロア(Dr)の3人からなるオルタナティブ・ロックバンド、羊文学。文学的でファンタジックなオルタナサウンドは、ファッションシーンやアートシーンからも注目を集めている。約1年前にリリースした最新アルバム『our hope』は、よりブライトなメロディが際立った作品となっており、進化に伴い、ライブパフォーマンスにおける世界観も広がりを増している。
2014年リリースのメジャーデビュー曲「オドループ」が2020年のTikTokチャートで1位を飾ったり、和田アキ子に楽曲提供した「YONA YONA DANCE」が「TikTok流行語大賞2021」特別賞を受賞する等、コロナ禍においてライブシーンとはまた別の場所で存在感を増したフレデリック。普遍性の高さを証明した独自のダンスミュージックは、大きな会場でも強度がある。
カントリーをはじめ、様々な音楽性を感じさせるロックンロールで多くのミュージックラバーをスウィングさせ続けるgo!go!vanillas。長谷川プリティ敬祐(B)が事故による怪我の療養のため、一時期バンドから離脱していたが、苦難を乗り越え、2020年11月には初の日本武道館ワンマンライブを成功させた。
バンド結成から10周年の2022年、初の紅白歌合戦出場を果たしたSaucy Dog。どうしようもない喪失感を歌ったバラード曲「いつか」や、紅白歌合戦でも歌った好きな相手に振り回される女性のやるせなさを歌った「シンデレラガール」に代表されるように、Z世代の等身大の恋愛模様を描いた切ない楽曲に熱い支持が集まる。ライブでの石原慎也(Vo・G)、秋澤和貴(B)、せとゆいか(Dr・Cho)のほっこりとしたやりとりも魅力だ。
2008年に名古屋で結成したメロディックパンクバンド、04 Limited Sazabys、通称フォーリミ。GEN(Vo・Ba)の少年のようなハイトーンボイスとパワフルなライブパフォーマンスで確固たる地位を築いている。メジャーデビュー翌年の2016年から地元名古屋でロックフェス「YON FES」を主催し、年々ライブでの吸引力が増している。「monolith」、「soup」、「swim」といったライブアンセムの抜群の甘酸っぱさはたまらないものがある。
八王子での結成から11年。2023年2月に初の日本武道館公演を開催した4人組のロックバンド、ハルカミライ。新型コロナウイルスが流行する前は年間約150本ものライブを行なっており、間違いなくライブが主戦場のバンドだ。結成10周年を記念したEP「Symbol 2」では鍵盤をフィーチャーする等、新たなアレンジに挑んだが、まっすぐでエモーショナルな魅力は少しも減らずに、ライブでこそ真価を発揮する。
トリを務めるのは、英語と日本語を自在に操るバイリンガル、川上洋平(Vo・Gt)率いる4人組ロックバンド、[Alexandros]だ。デビューから13年、大型フェスのメインステージのトリを何度も務めてきた日本のロックシーンを代表する存在。ロック、メタル、ヒップホップ、ジャズ、歌謡曲、ダンスといった多様なサウンドのハイブリッドである楽曲を、高い演奏力と構築力でもって、ライブごとに自在にアレンジを変えていく[Alexandros]のステージ。この日にしか味わえない瞬間が多く待ち受けている。
2023年1月末にライブにおける声出しが解禁となったことが象徴的だが、ライブシーンはかつての景色を取り戻しつつある。しかし、コロナ禍で歩みを止めてしまったアーティストが多くいる等、失ったものもたくさんある。「ツタロックフェス2023」に出演する20組のアーティストは、ライブができない時期を経て、よりタフになった面々であると言えよう。そして、彼らのリアルなライブをとことん楽しめる空間は、これからの音楽シーンの活性化にも繋がるだろう。
【ツタロックフェス2023 イープラス最終先着先行受付】
専用URL:https://eplus.jp/tsutarockfes/
チケット価格:11,000円(税込)
※ご購入の際は、専用URLで詳細をご確認ください。
※出演者の変更・キャンセルに伴う払い戻しは一切いたしません。
※チケットの譲渡、転売は固くお断りいたします。チケットを転売、あるいは転売目的で入手することは条例により違法な行為となる場合があります。ご注意ください。
※イベントにご参加いただくにあたり、必ずツタロックフェス2023 supported by Tポイント 新型コロナウイルス感染症予防対策ガイドラインをホームページからご確認の上、チケットご購入をお願いいたします。
【出演アーティスト】※50音順
[Alexandros] / KANA-BOON / 神はサイコロを振らない / go!go!vanillas / Saucy Dog / (sic)boy /
水曜日のカンパネラ/ This is LAST / tonun / ねぐせ。 / ハルカミライ / 羊文学 / 04 Limited Sazabys / FOMARE / フレデリック / マルシィ / Mr.ふぉるて / WurtS / illiomote(Opening Act) / bokula.(Closing Act)
【開催概要】
公演名 ツタロックフェス2023 supported by Tポイント
公演日 2023年3月19日(日)
会場名 幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール
主催 CCCミュージックラボ(株)/ライブマスターズ(株)
企画 CCCミュージックラボ(株)
制作 ライブマスターズ(株)
運営 (株)ディスクガレージ
特別協賛 CCCMKホールディングス(株)
チケット価格 11,000円(税込)
問い合わせ https://cccmusiclab.com/tsutarock2023 / info@livemasters.jp