【今年のGWは、謎解き三昧!】どんでん返しが待ち受ける傑作ミステリー映画5選⑥
驚愕のどんでん返し映画5選!

これまで紹介してきた作品の中から、謎解きをテーマにピックアップ! ネタバレも用意しているので、知りたくない人は作品を見た後に、読んでみて! 今回紹介している作品:『アンテベラム』『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』『ゲット・アウト』『アス』『瞳の奥の秘密』

  

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全編に漂う違和感の正体とは!? 
『アンテベラム』

製作年/2020年 監督・脚本/ジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツ 出演/ジャネール・モネイ

シンガーとしても人気のジャネール・モネイが、1人2役を演じた異色スリラー。リベラル派の作家ヴェロニカ(モネイ)は、講演会に登壇するためニューオーリンズへ。
しかし、同地で何者かに誘拐されてしまい……。一方、アメリカ南部のプランテーションで過酷な重労働を強いられる奴隷のエデン(モネイ)は、屈辱と恐怖の日々に耐えかねて脱走を計画していたが…...。

【ここからネタバレ】

異なる時代に生きる女性2人の物語が進行する構成かと思いきや、なんとエデンは誘拐されたヴェロニカであることが判明! エデンの生きる場所はかつての南部ではなく、白人至上主義者たちが作り上げた現代の某所だと明かされる。もちろん、モネイの“1人2役”もミスリード。ヴェロニカ=エデンが迎える結末に、メッセージが詰まっている。
   


【今年のGWは、謎解き三昧!】どんでん返しが待ち受ける傑作ミステリー映画5選⑥
思わず仰天!!衝撃的すぎるエンディング映画5選!
事件の裏に隠された衝撃の真実! 
『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』

製作年/2003年 製作・監督/アラン・パーカー 出演/ケヴィン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット

名匠アラン・パーカーが監督を務め、死刑制度に疑問を投げかけるサスペンスドラマ。同僚女性をレイプし、殺害した罪で死刑判決を下された元大学教授のデビッド・ゲイル(ケヴィン・スペイシー)。彼の手記を作るため呼び出された記者ビッツィー(ケイト・ウィンスレット)は、彼の話を聞くうちに冤罪の可能性を感じはじめ……。

【ここからネタバレ】

物語の鍵となるのは、デビッド・ゲイルも、死去した同僚女性も死刑廃止論者であること。ビッツィーの懸命な調査により、同僚女性はデビッドに殺害されたのではなく、自ら死を選択したのだと分かる。目的は、デビッドに罪を着せて死刑へと導き、冤罪と死刑制度の関係性に疑問を呈すること。しかも、デビッド自身もその思惑を承知していたことがラストのラストで発覚! どんでん返しのオチが作品の放つメッセージに直結する秀作。

   

 

【今年のGWは、謎解き三昧!】どんでん返しが待ち受ける傑作ミステリー映画5選⑥


人種問題をテーマに据えた前代未聞ホラー!
『ゲット・アウト』
製作年/2017年 監督/ジョーダン・ピール 出演/ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ

コメディアン出身のジョーダン・ピールがその才覚をホラー領域へ逆噴射させた、なんとも奇妙で、社会派な初監督作。ブルックリン在住のアフリカ系のクリスは、白人の恋人ローズの実家へ初めて挨拶に向かう。そこで出会ったアーミテージ家の面々は、リベラルを自称しつつ、屋敷内で見かける使用人はなぜかアフリカ系ばかり。その上、ガーデンパーティに集う地元の名士たちの言動もどこか変だ。この違和感にクリスは戸惑い、今すぐここを逃げ出したい思いに駆られるが……。

【ここからがネタバレ】
見るからに善良そうな彼らは、拉致したアフリカ系の若者のカラダに自らの脳を移植することで若さを取り戻そうとする狂気的な人々だった。クリスは立ちはだかる恋人やその家族を倒し、なんとか屋敷から逃げ延びる・・・という筋書きがありつつ、この物語の根幹にはアメリカ社会ならではの人種や差別の問題が沁み渡っているのも重要なポイント。誰もが経験のあるコミュニケーション上の居心地の悪さを巧妙に活かした、映画史的に見ても極めてリアルで稀有なホラー作品なのだ。  
 

 

【今年のGWは、謎解き三昧!】どんでん返しが待ち受ける傑作ミステリー映画5選⑥


『アス』
製作年/2019年 監督/ジョーダン・ピール 出演/ルピタ・ニョンゴ、ウィンストン・デューク

自分によく似た恐怖の訪問者がやってくる!?
『ゲット・アウト』のジョーダン・ピールが、またも奇想天外な発想で観客を驚愕、震撼、熱狂させたサスペンス・ホラー。主人公アデレードら4人家族がバカンスを過ごすべく水辺の家で過ごしていると、その晩、彼らとそっくりの顔をした”テザード”という訪問者が現れ、襲いかかってくる。なんとかこれを撃退し逃げ延びる彼らだったが、TVのニュースによると同様の事件が全米中で発生中らしい。彼らは一体何者なのか? そしてこの凶行の目的は何なのか?

【ここからネタバレ】
かつて秘密裏に人間のクローンとして生み出されたテザードたち。
しかしこの研究やがては忘れ去られ、その後もずっと地下で生き続けたテザードたちは、何年もかけて復讐の時を待ち構えていた……。死闘の末、自分そっくりのテザードにとどめをさしたアデレードだったが、ふと記憶の蓋が開く。かつて二人は幼少期、遊園地で遭遇したことがあり、その時気絶したアデリーンとテザードは入れ替わっていた。つまり生き残ったのはテザードの方。こうして人間が持つ二元性を浮かび上がらせながら映画は幕を下ろす。人の不幸は決して他人事ではない。すべては表裏一体で繋がっているのだ。  
 

 

【今年のGWは、謎解き三昧!】どんでん返しが待ち受ける傑作ミステリー映画5選⑥
瞳の奥の秘密


『瞳の奥の秘密』
製作年/2009年 製作総指揮/ヘラルド・エレーロ、バネッサ・ラゴーネ 監督・脚本/フアン・ホセ・カンパネラ 脚本/エドゥアルド・サチェリ 出演/リカルド・ダリン、ソレダ・ビジャミル、パブロ・ラゴ

サスペンス・ミステリーとしても一級品!
第82回米アカデミー賞外国語映画賞を受賞したアルゼンチン映画。ブエノスアイレスの刑事裁判所を定年退職した初老の男性ベンハミン(リカルド・ダリン)が、25年前に自分が捜査に携わった未解決事件を題材にした小説を書きはじめる。それはリカルドという銀行員の美しい新妻が被害者となった残虐な暴行殺人事件だった。かつての同僚で、今は検事として活躍するイレーネと再会したベンハミンは、容疑者のゴメスを取り逃がした当時の記憶をたどっていく……。

【ここからネタバレ】
現在と過去のふたつのパートから成る本作は、主人公ベンハミンと彼の憧れの女性イレーネが織りなすメロドラマでもある。
しかし軍事政権下で闇に葬られた殺人事件のおぞましい成り行きと、終盤に描かれる真相の衝撃性は、サスペンス・ミステリーとしても一級品。最愛の妻の命を奪った憎き犯人をただならぬ執念で追い続けていたリカルドは、法では裁かれなかったゴメスを自らの手で“終身刑”に処していたのだ。人間という生き物の情念の深さに驚嘆せずにいられない一作だ。

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【今年のGWは、謎解き三昧!】どんでん返しが待ち受ける傑作ミステリー映画5選⑥

2090円(発行/日之出出版 発売/マガジンハウス)

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photo by AFLO

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