独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月19日、Apache TomcatのRewrite Valve機能におけるセッション固定の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。


Apache Tomcat 11.0.0-M1から11.0.7まで
Apache Tomcat 10.1.0-M1から10.1.41まで
Apache Tomcat 9.0.0.M1から9.0.105まで
※EOLとなっている古いバージョンも影響を受ける可能性がある。

 The Apache Software Foundationが提供するApache Tomcatには、URLの書き換えを行うRewrite Valve機能が搭載されているが、同機能にはセッション固定の脆弱性(CVE-2025-55668)が存在する。

 想定される影響としては、Rewrite Valveを有効にしているWebアプリケーションに​対し、​細工されたURLを通じたアクセスにより、攻撃者が指定するセッション情報が使われる可能性があり、その結果、利用者になりすました攻撃者によって不正な操作が行われる可能性がある。

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。本脆弱性は下記のバージョンで修正されている。

Apache Tomcat 11.0.8およびそれ以降
Apache Tomcat 10.1.42およびそれ以降
Apache Tomcat 9.0.106およびそれ以降

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